今年は短編でも長編でも本気で1作仕上げて応募し、自分自身に勝つ

過去に投稿した「私の宣言」のエッセイ。2022年から2024年のものを読み返してみた。「小説家になる」という目標と、それに対する熱い思いを綴ること3年。短編小説を応募してみたけれど、佳作にも入れなかった。長編小説の方は、中途半端なメモ書きが溜まっていくばかりで、結局仕上げられずに1つも応募できなかった。
今までよりは、ほんのちょっとだけ進歩できた。でも、1日で一気に仕上げて慌てて出したのだから、受賞できなかったのは当然の結果。3日坊主を繰り返していまだ完成しない長編小説だって、本気で取り組めていたら応募できたかもしれない。
私の覚悟は甘すぎると改めて思い知った。同じ夢を持っている皆さん、こんな人間が小説家を目指して本当にごめんなさい。
私の周りの友だちはみんな、努力をして自分の夢を叶えている。私の親友Kちゃんもその1人。保育士から趣味だったホットヨガのインストラクターに転身し、今はフリーのインストラクターとして活躍している。さらに、働きながら専門学校に通って調理師免許を取り、週1でバイトするレストランでは前菜を担当している。将来は、ヨガか料理で自分の教室を持ちたいと言っていた。
挑戦することで自分の可能性を広げられ、新たな夢も見つけられる。初めて出会ったときから、何に対しても全力で自分に正直だったKちゃん。現在も常に自分に挑戦し、たゆまぬ努力を続ける彼女の姿はとても輝いて見える。
Kちゃんにあって私にはないもの。それは、単純にやる気と覚悟なのかもしれない。
小説家になる上で、私には大きな問題がある。それは、自分の中でスイッチが入ったときにしか物事を進められないこと。
普段の生活の中でもちょっと感じており、早くやるべきなのに疲れていると「あとでいいや」と優先順位を下げてしまうことがまあまあある。そして、期限が迫ってからバタバタしたり、諦めてしまったりすることが増えた気がする。
もし、小説家になれたら「あとで」や「間に合わなかった」は、絶対に許されない。ダラダラと進めて、仕上げて「はい、お願いします」で済むようなものではない。
普通の仕事と一緒で、締切を守れないというのは信用に関わる。小説が世に出るまでに、たくさんの人が動いてくれていることを忘れてはならない。ただ文才があれば生き残れるという世界ではないのだから、そういったことを守れないとやっていけない。
「文章で伝えること」が大好きな私。かがみよかがみのエッセイを投稿するのも、いつも楽しみにしている。エッセイのときはスイッチが入ることが多くて、いっぱい投稿できている。
でも、小説に対しては熱量があまりない1年だったかもしれない。小説に取り組むためのスイッチがほとんど入らなかった。そんな言い訳をまたしてしまって、今までと変われていないのではないかと思った。
「小説家になる」という夢のために、私に何ができるのかじっくり考える時間を取りたい。
目標は、短編でも長編でも1つ、本気で取り組んで仕上げた自信作を応募すること。誰かに読んでもらいながら何度も修正し、最高の作品にする。締切まで逆算して余裕を持って取り組み、慌てずに間に合うようにする。
2025年こそは、自分自身に勝ってみせる。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。