2021年、マスコミ入社!夜勤日勤バーリバリ!
2022年、自律神経失調症&パニック障害を発症!
2023年、車に轢かれて全治半年!
2024年、積年の怒りをのせて文筆業開始!
2025年、執筆作品が累計80万部書籍に収録!

我ながら超絶怒涛の5年間を過ごしたと思う。
事実は小説よりも奇なり、私の人生はある意味、強烈な個性と色彩を放っている。

◎          ◎

もちろん、その当時はめっちゃ辛かった。
病気を発症した時は、呼吸困難で一晩で2回も救急車で搬送されて、朝8時にタクシーで家に帰るなんてこともあった。第1の趣味だった一人旅にも行けなくなった。
いきなり「あなたの楽しい人生はここでお終い!」と言われたような絶望感。焦燥が募るだけの毎日。

そんな絶望を拭おうと、会社へ自転車で通うようにした。体を動かして、外を歩く暴露療法がしたかった。

ところが、そこでドーン!
ファミリーカーに轢かれ、右足は骨折寸前の全治半年。肘にはまだ当時の傷跡が残っている。
痛みと再びの絶望と闘いながら、保険会社の書類、労災申請の書類を1人で片付けた。
「あなたの楽しい人生はここでお終い!」
またそう言われてるような気がした。

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それでも私は生き残った。死にたいと何度も思ったけど、私がここ(賃貸マンション)で死んだら家族にもオーナーにも悪いよな、それに痛いのは嫌だなー、そんな思いでギリギリ生き残った。

そんなギリギリの生の中でだんだんと育っていったのは、「怒り」だった。

てか、なんで私が死ななあかんねん。
なんも悪いことしとらんがな!
むしろめっちゃいい子やがな!
こんな美女死んだら世界の損失やで!
くそったれー!
思い知らせたらぁ!

ふらついていた生に、怒りの柱が通った。
この怒りの柱が、のちに私を光に導くことになる。

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私は特技の作文を生かして、自身の事故体験を小説に仕上げた。辛い記憶をぶちまけながら、最後は自分が自分を救う、ファンタジー要素のあるフィクション小説が、たった1日で出来上がった。
それを新人賞に出すと、なんと二次選考に通った!

自分は、なんという物語を生きているんだろう。希望の光が音を立てて私を貫いた。
私の生を支える柱に、「希望」が加わった瞬間だった。

私、文筆家としてやってけるんじゃないの?
えー!あん時死ななくてほんとよかったー!
未知の才能、自分で潰しちゃうとこだった!
イエーーーーー!!!

そこからは小説、エッセイを量産した。現在、作品数は50を超えている。描き慣れていくうち、入賞することも増えた。

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そして今年、2025年、とうとう、私の作品が、累計80万部の売り上げを誇るシリーズ本に収録されることになった。お話をいただいた時は、自分の歩みが確実に光に向かっていることが分かり、涙した。

よく頑張った、私。
よく頑張ったよ!
たくさん泣いたね。たくさん暴れたね。
それでも、誰にも当たったりしなかった。
えらい!本当にえらい!立ち直るどころか、ちょっとすごいステージにまで行っちゃって。
神経科の先生、ビックリしてたよね。
ダンディーな顔で「それは凄いですねぇ……」って言われた時、思わず笑っちゃったよね。

とりあえず、私、書籍収録おめでとう!
そして私は、私の強さが大好きだよ。