「マドンナ」「ビヨンセ」「レディ・ガガ」「ケイティ・ペリー」などなど…名だたる女性リーダー達はいつも私達に勇気とパワーをくれる。
憧れのスター達は見ず知らずの私達に歌とダンスで思いやメッセージを届けてくれる。
そんな彼女達をTVで観ると気持ちが軽くなり、内側から自然とパワーがみなぎって来る。
彼女達の精神や思考が画面を通して乗り移って来る感覚だ。
ビヨンセの「Crezy In Love」を聴く前と聴いた後では歩き方が違う様に…。

自分の周りだけが全ての世界じゃない、
世界の広さと私という存在を大切にする事を彼女達から学んだ。

だが、名だたる女性スターを並べても人生で1番尊敬する女性はただ1人。
“私の母親”である。

◎          ◎

“女”と言う生き物は、少女から女性→母親→おばさん→おばあちゃんへと変化して行くと言われている。
現在、私はやっと女性の階段を昇り始めているアラサー。
これからどんどんポケモンの様に進化・変化していくのだろう。
日々が進めば進むほどに“母の偉大さ”を体いっぱいに感じる毎日である。
普段の生活の中からも母の偉大さを感じる。

り前と言われている事が当り前に出来る事は素晴らしい。
変わらない日常を暮らせているのは母の縁の下の力持ちパワーで支えられているおかげだ。
家事、仕事、家族間のコミュニケーションなどなど母は全てをこなす。
日々、当り前にやっている事は当り前ではないと痛感する。

ある日、母が風邪を引いて寝込んだ時に私が家事全般を数日やったが、それだけで私は何度も白旗を振ってしまいそうになる程にしんどかった…。
こんな日々を毎日やっていると思うと信じられない。
終わりのない日常という名のドラゴンに毎日立ち向かって行く母は強い。

父に何を言われてもしなやかにかわしつつ、攻撃できる時は容赦なく重たいパンチをお見舞いする頭脳。
いつも笑顔で、なんでも楽しんで挑戦する事を忘れずに誰とでも友達になるフレンドリーさ。
困っている人がいるとすぐに手を差し伸べる精神。
その場その場を感じたままに素直に生きつつ、やる時はしっかりやる。
押したり引いたりの感情のコントロールが出来る所が長年生きて来た貫禄。
私が子供から大人になればなる程にその凄さが目に見えて分かる。

◎          ◎

私は小1~小6まで心拍数が速い病だった。
病気を理由に諦めて何もしない子になってしまうと心配して病気の事は黙っていたらしい。
約6年間、病気を理由に諦める事なく好きな事をさせてくれた。
病気の事を言いたくなるタイミングや心配な事は多々あったと思う。
そんな中、約6年間も言わずに過ごした精神力に改めて“母は偉大”だと感じた。
大きな愛で育てて、夢を追いかけさせてくれた事は一生の感謝でしかない。
「あなたは幸せ者ですよ!」と何も知らない小学生の私にさりげなく伝えてあげたい。

◎          ◎

女性は母親になりつつ仕事もプライベートも諦めずに突き進む力がある。
その中で、細やかな気づきや実行する大胆さを持っていると思う。

母が足を怪我して松葉杖で銀行に行った時、その場にいた女性全員が母を気遣って椅子を譲ってくれた。
私は、彼女達のそういう所にパワーを感じた。
同じその場にいた男性は気づきもしていなかったが女性は違う。

女性進出が多くなった社会でも、まだまだ男性社会が色濃く残る中で大きな技や力ではなく柔らかくしなやかに戦って行く女性達を見ていると同じ女性という性に生まれて良かったと改めて思う。

日常生活の中で手を差し伸べられる強さが女性にはある。
可愛くもかっこよくもセクシーにも綺麗にも母親にもなんにでもなれる私達は、その力強さの中にある優しさと共に道を切り開いて行けると確信している。