貧乏生活し早期帰国。苦しかった時間も最後の旅行で幸せな思い出に

旅行は「思い出を作り、終わりよければ全てよし、の精神を与えてくれるもの」だと考える。
私は約9ヶ月弱、イギリスで貧乏生活をし、早期帰国を選んだ。帰国1週間前、母と叔母がイギリスに来た。
私が帰国の相談をする中で、母は渡英する決意を固めたのだ。私達親子を心配した叔母もついてきてくれた。2人は私のリクエストに応えてイギリスに来て、お金がない私の分の支払いまでしてくれた。
「もうイギリスに来ることはないだろうし、心残りのないように、あんたの行きたいところに行こう」と言ってくれた母。母と私の仲を取り持ち、常に安心感を与えてくれた叔母。
旅行プランはほぼ私1人で立てる必要があり大変だったが、2人のおかげで最後に良い思い出ができた。母や叔母が来英してくれた、この1週間がなければ、観光地を回る機会がなく、感謝している。
時間が経てばやがて思い出は美化される。
だが、今回の旅行で、苦しかったワーホリ(YMS)期間が、私には必要だった、と早期に感じることができた。また、母はこの機会に10年用のパスポートを作った。帰国時すぐに「2泊3日位で近場で海外旅行に、年末か来年に行こう」と宣言してきた。
今度は私が稼いで貯めたお金で、母への恩返し旅をプレゼントし、喧嘩せずに良き時間を共有して思い出の1ページを増やしたい。
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