つい先日、会社の前は同じチームだった先輩と話す機会があった。
今やっている仕事は違うが、同じ場所に出張するタイミングが変わったので、一緒にランチに行った。

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先輩とは前のチームで1年間だけであったが一緒に働いた。

1つ上の女性の先輩で、年齢が近いこともあり会社で一番仲がいい先輩かもしれない。

前のチームでは、私の方が長く在籍していたため最初は私が仕事を教える側であった。
それから1年経ち私はチームを異動し、先輩は引き続き残っている。

私は1年前にチームを離れたが、前のチームの今の話を聞くのは新鮮だった。
この春から、私も知っていてお世話になったチームリーダーが異動になり、新しい別のチームリーダーがチームに来た。

しかしチーム内では、少し前までチームメンバーからチームリーダーになるための熾烈な争いが繰り広げられていたと先輩から聞いた。
先輩もチームリーダー候補だったと思うので、同じ女性としてどう思っていたのか、踏み込みすぎかと思ったが聞いてみた。

先輩曰く、チームリーダーにも興味があったが元からチームに所属している年上の部下ができることや、やっている業務が特殊であるため、引き続き専門性を持った自分が取り組んだ方が会社のためになるので、チームメンバーとして残るべきだと考えていたとのことだった。

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実のところ、先輩がチームリーダーになるとどんな感じになるのか興味があった。
年齢の近い同じ女性の先輩として、どういう風にチームをまとめてどんなリーダーシップを発揮するのか気になっている。
同年代のリーダーは少なく、気軽に話のできるロールモデルを求めているせいかもしれない。

先輩も私も独身だ。
キャリアとプライベートのどちらもまだまだやるべきことが多く、将来が不安なのに目の前のやるべきことに向き合っている。
仕事が安定しないとプライベートのことをしっかりと考えられないし、またプライベートが安定していないと仕事にも全力投球できない。プライベートが安定していた方が仕事を頑張れる。
自然とそういう話になった。

先輩を含めた会社の同世代の女性は結婚していなかったり、結婚してても子供がいなかったりという状況だが、高校と大学からの友達はみんな結婚をして、昔から仲良かったメンバーでは私だけが未婚という状況になってしまった。

仕事の不安もあるが、プライベートの将来が定まりきっていないことに大きな不安を抱えていることを先輩に吐露した。

先輩も同じことを思っていると言っていた。
将来的に子供が欲しいが、まずは結婚しなければならず結婚するという目標が達成されたとしても、次は子供ができるかや家をどこに買うか、義実家との関係といった別の悩みが出てくることはわかっている。

男性よりも女性の方が身体的にも精神的にも負担は大きいはずで、そんな不安や不確定要素が山積みで不安定な中、投げ出さずに生活している私たちは偉いと思うと言っていた。

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これはパートナーができれば一緒に問題に向き合ってくれる人がいるので、このどうしようもない不安感は拭えるのか。
はたして今度はパートナーが不安の種になるのだろうか。
まずは第一歩目の恋愛という勉強や仕事と違って、努力の仕方の正解が決まっていないものに対し、立ち向かわなければならないと確認しあった昼下がりだった。