思い浮かべるだけで心震わせる京都へ。頭の片隅で大事にしてる野望

ここが私のアナザースカイ、京都です!
と、突然だが、京都旅行に行くたびに言っている(心の中で大歓喜)。
京都に住みたい。
この先、近い将来の数年後でも遠い何十年後でも。そう思い始めたのはここ5年くらいのこと。
私は京都が大好きだ。
けれど全然、縁もゆかりもない。出身も大学も関東。就職してからの異動先も沖縄や北海道。
大学時代から現在に渡り、通算50回くらいは旅行で行っているけれど、全然京都を深く知り足りないし時間も足りない。
正直、どうしてこんなにもあの土地に心惹かれるのか、この、感覚に近いものを上手に言葉で表せる気がしないのだ。
桜が満開の、4月でもほんの少し寒かった吉野。古民家を改装した京喫茶で漂う深い珈琲の香り。
親切にしてくれた京都弁の現地の人。京都の大学生だったらここでバイトしたかった、と感じた清水寺近くのアラビカコーヒー。夜の穏やかな八坂神社。遠い昔に引き戻されたのかと感じてしまう渡月橋。
雨の湿った香りがする6月の鴨川。華やかさとしっとりした上品さが混在する夜の祇園。他にもどの四季でも美しさと優雅さ、ほんのり混じる遠い遥か昔の香りが、余りにも尊いと感じる。
どれもこれも、「割と皆感じることじゃない?」と言われそうな理由だけれど、頭に思い浮かべるだけで私の心を震わせる記憶たち。もう息しないで語れそうだ。
現地に1人で観光していると胸がいっぱいになって涙が出るし、1000年の都にどうか私も寄り添うことができたら、と京都検定も取得してみた。もはやオタクだ。
なんなら、実は前世で京都に住んでいたんじゃないかな……とすら考えている。スピリチュアル万歳。そうでなければ、この感情の説明がどうにもつかない。から、もうそういうことにさせてほしい。笑
よく、有名な観光地は住むには向いていない、旅行滞在で十分、なんて聞くけれど、仕事で全国各地に住んできた私にとって、割とそんなことないよ!て言いたい(あくまで私の意見)。
旅行の短期間で、世間で取り上げられる観光場所などに行くのも最高だし、その思い出はより非日常且つ特別感溢れるものになると思っている。
でもそれを上回るくらい、長くそこに住むということは、もっと多くの魅力を取りこぼさずに拾うことができて、しかもそれをリピートできるということ。日常にできるなんて、なんと幸せだろう。涎でそう。
いまの仕事に誇りを持っているから、直ぐに辞めて京都で職探しや引っ越しは現実的ではないけれど、京都にマンション買って、毎月毎週行けるくらいの財力を身につけたいな、とか。数年後は仕事頑張り倒して、きっぱり辞めて京都で転職活動しよう、とか。
40代くらいには、珈琲が好きだし京都に移住してカフェ開きたいな、とか。
頭の片隅に、大事にしている小さな野望がある。
人生100年時代と言っても、私はもうアラサーなので1/3を過ぎてしまうから。
今後の人生、愛して心惹かれる京都に身を置きたい。
ああ、私、この先、どこで生きていこうか。
あの土地に想いを馳せて、今日も私は目の前のことを精一杯頑張るのです。
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