いいとこ取りができるハイブリッドワークは私のタイパを高めてくれた

リモートワークという言葉が一気に浸透した2020年。振り返るとコロナウイルス流行という未曾有の事態とともに、「リモートワーク」という単語も大流行した。
実は、私が勤めている会社では、そんなコロナ紀元前である2017-8年頃からリモートワークができる環境にあった。私が入社したときには既にこの環境が当たり前だった。
簡単に事業内容を説明すると、企業がリモートワークを実現するための環境を整えるための手助けをするようなサービスの提供を事業の大きな柱としている。大きな分類で括るとITというジャンルに含まれるような企業だ。
そんな訳でコロナ禍以前からリモートワーク自体は認められていた。しかし実態としては出社とリモートを混ぜたスタイルで勤務していた。従業員数もそこまで多くないこともあり、社員間のコミュニケーションを活発化させる為に出社を推奨するマネージャー陣の意向も強く、リモートワークの実施率は30%程度だった。
コロナ禍、緊急事態宣言時は流石に世間に合わせてフルリモートでの勤務となったが、緊急事態宣言が明ければその都度元の様にリモートワークと出社を混ぜたスタイルに戻る。そして、また緊急事態宣言が発令されればフルリモートとなり…という変遷の末、最終的にはリモートワークと出社が半々くらいの割合で落ち着いた。
もちろん、コロナ禍という単語が過去のものになった現在でも、この割合に大きな変化はない。
このリモートワークと出社の比率、私個人としては非常に気に入っており、ちょうどいいバランスだと思っている。
リモートワークの最大のメリットとして多くの人が挙げるポイントに、通勤にかかる時間とストレスを大幅に削減できるという点がある。言うまでもないが、削減できた時間を趣味や家族との時間、もしくは勉強など自己啓発のために有効活用できる。
実際にリモートワークをしていて感じるのが、平日の日中に在宅することで家事を効率よく進めることが出来たり、宅配受け取りや役所関連の用事で休暇を取得する時間が減り、私用で仕事の進度を左右することが少なくなったりと、公私ともにタイムパフォーマンスが向上している。
正直な意見を言うと、フルリモートであればプライベートについては更に生産性を上げられるのに…と感じる瞬間もあるにはある。
ただ、コロナ禍の緊急事態宣言時等に完全なフルリモートの期間を過ごし、なかなか思うように社内外の人と直接のコミュニケーションを取るのが難しかった頃のことを思い出すと、今のスタイルの方が仕事の効率は上がっているように思う。最近知ったのだが、この様にリモートワークと出社の両者を混ぜた働き方を「ハイブリッドワーク」等と呼ぶらしい。
周りを見ると、コロナ禍以降完全にフルリモートが定着した企業もあれば、コロナ明けに伴い出社回帰が進んだ企業もそれなりに多いようだ。
また、もちろん出社でないと成り立たない職種や業種もあるので、全ての人がこのような出社と在宅のスタイルを実現できるかと言うとそれは難しいだろう。
ただ、このいいとこ取りの「ハイブリッドワーク」、私は引き続きこのスタイルで働ければいいなと思っているし、もしこの記事を読んでハイブリッドワークという言葉を新たに知り、興味を持つ人がいるのなら、ぜひ勧めたいと思う。
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