今の会社は少人数で飲む人も少ないため、飲み会はほとんどない。そのため、出張でなけれ ば、平日の夜に拘束されることもなく、その点に関してはとても快適だと思う

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個人的には会社の飲み会は、少人数で個人的に、同期や先輩などと行くとき以外は、仕事だ と考えている派。特にほとんど全員の参加を想定している飲み会はもちろん。

前職は、中小企業でもそれなりに人数がいて、営業マンや管理職をはじめとして、タバコやお酒が好きな人も多く、飲み会もそれなりにあった。入りたての頃は、緊張するとかそういう意味で行きたく無かったが、当然参加。一応営業職として入ったので、社会人になったことを証明するかのように、一杯目はとりあえず生(味は好きじゃ無かったけど、どこか憧れがあった)

最初の頃は、仕事も人間関係も頑張らなきゃと思って参加していたし、多少なりとも楽しさや、話しやすくなった等の効果もあった。でも特に同期とか気楽に話せる立場の人が身近にいたからだろう。

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会社の飲み会が嫌だなと思う瞬間もしばしばあった。

例えば、入社時研修が終わり、いよいよ各営業所に配属された時の、歓迎会。小さな営業所のためアットホームな感じもしたけれど、同じタイミングで取引先のお偉いさん(おじさん) が顧問になったらしい。私と、そのお偉いさんの歓迎会ということで、私もいわゆる主役のはずなのだが、営業所長から目線で圧をかけられて、お偉いさんのヨイショがメインといった印象。隣に座らされた私は、料理の取り分けや手酌を求められた。その時の経験が何だかショックで、ずっと記憶に残っている。

例えば、入社半年ほどで会社の新規事業の部署に異動、たった一人の配属となった時の歓迎会。直属の役員と、事務部門の部長職2人、私以外全員おじさんで計4人。暖かく歓迎はされたものの、リラックスできるはずもなく。1次会で帰りたいが、車に乗せてもらっている身で断ることもできず。2次会にシメのラーメンを食べに行くという。私はシメのラーメンなんて食べたこともないし、お腹に入りそうも無かったので、お酒を1杯と、餃子を頼んだ気がする。たしかその時は、付き合いのいい私に、良いねとおじさんたちからお褒めの言葉をいただいた。

例えば、新規事業の部署でたった1人の私が、席をお邪魔していた事務部門のお疲れ様会。その部署は私の直属の役員が管轄するもうひとつの部署でもあった。女性陣が多く、普段からよく話していたため私も遠慮なく参加することになった。

女性がメインでワイワイ楽しい食事が終わり、会計。役員の奢りだった(のちに経費になっているのだろうが、そんなことは露知らず)。

そして翌日、私が見た光景は、役員の席の元に、1人また1人と、「昨日はごちそうさまでした」「ありがとうございました」と伝えに行く女性陣。違和感でしか無かった。もちろん、昨日、その場でみんなでお礼は言っている。

もちろんお礼なんて何度言ってもいいのだけど、通りすがりとかに言ってもいいものを。な んだかそういう暗黙のルールに従っているような光景に、薄気味悪さを感じたのをよく覚えている。

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楽しい飲み会もあったけれど、会社の飲み会だとどうしても気を遣うし、不快な思いもしたから、ほどほどに。付き合い程度に1次会くらい出て、2次会からは最初から出ないスタイルでいいかな。あとは、仲がいい人、後輩、先輩とプライベートで飲みに行ければいいかなと言う感じ。

といっても、今はそういった存在はいないため、少し恋しい気もする。飲み会を増やしたいというわけではなく、仲がいい同期とか、後輩とか、尊敬する先輩とかと気軽に飲みに行ける関係性はいいなと思う。

ただ、無駄で、慣習的で、時代遅れな飲み会には今もこれからも行きたくないけれど。