ダイエットは食事が8割と言われている。そんなことは百も承知だが、食べるのをやめられない。

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そもそも太った原因もやっぱり食事だった。

チョコにはまり、毎日のように、狂ったようにチョコを食べている時期があった。ほぼ毎日残業していたので、残業中にひとつぱくり、ふたつぱくり。日に5個くらい食べる日もあった。後にそのチョコのカロリーを調べると、個あたり約200kcal。それを日に何個も食べていたと考えると恐ろしい。それでいて残業が終わり家に帰ると、母の作った夕飯をがっつり食べていた。そりゃ太る。年で約10㎏増えた。

やがて今の彼と付き合い始めてから、彼の家に毎週末通い詰める日々が続いた。その際の食事はほとんど外食だった。寿司、ファストフード、ラーメンなど、高カロリーのオンパレード。そりゃ太る。年で約10㎏増えた。

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さすがに20㎏の増量はまずい。そう思っているところに、姉の提案でダイエットバトルが始まった。
最初は本気で食事制限をした。ジムに通い始めた。だが一度習慣になってしまったものはなかなか抜け出せない。食事制限は長くは続かなかった。「ジムに行っているから多少は大丈夫」という都合のいい解釈のもと普通に食事をしていたら、なんと週に2〜3回ジムで運動しているにも関わらず、3㎏増。体重計の数字を見たときは、開いた口が塞がらなかった。そこで初めて、「食事8割」の意味がわかった。

しかしわかったところで、食生活を改善することはできなかった。昼食と夕食の間は必ず何か食べる。カフェに入ればコーヒー以外にケーキも頼む。友達と外食したときにはデザートまで食べる。少しでも空腹を感じたらコンビニに入る。そんな食生活は続いた。というか、今も続いている。

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姉とのダイエットバトルの期間は昨年9月から12月まで。結果は私の敗北だった。見事勝利した姉もマイナス1.5㎏だったので、なんとも低レベルな戦いだったが。
バトルが終わってからもジム通いは継続しているが、食事が改善できないからか、一向に体重が減らない。体重が減らないことがストレスとなり、ストレスから食べてしまい…という悪循環に陥っている。

しかしこの悪循環を断ち切れるかもしれない、一筋の希望の光が差し込んだ。彼から結婚の話が出たのだ。
元々結婚前提で同棲を始めた。だが具体的な時期などについては話すことはなく、日々が過ぎていた。それが先日、彼と仕事など将来の話をしているとき、結婚について、「冬くらい、もしかしたら来年になっちゃうかも」と言われた。
前からダイエット中、結婚のことは何度も頭をよぎった。しかしいつになるかわからない結婚より、ゴールの決まっているほうがモチベーションになる。彼の言葉を聞いて、俄然やる気が出た。

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それからというものの、SNSでウエディングドレスの写真を見る毎日だ。ほっそりした自分がドレスを着るイメージをして、運動に励んでいる。
やっぱりまだまだ、いつもいつも誘惑に勝てる訳ではない。それでも少しずつ食事量を適正にしていきたい。目指せ、素敵な花嫁!