いつかもう一度、アメリカへ。もっと広い世界で自分の力を試したい

私は、今、都会に住んでいる。
正直、この先、私は、海外も視野に入れて暮らす場所を考えていきたいと考えている。
それは、やはり、高校時代にアメリカにホームステイをしたことが大きかった。その経験も「何となく行きたかった」という思いではなく、「自分の今の時点で身に着けている英語の力を試してみたい」という挑戦の思いと、「アメリカにどうしても行きたい」という好奇心の入り混じった思いからだった。高校生にして、英語が上手く伝わらず、挫折してしまったが、どうしてもそこで終わりたくない思いがあって、英検2級をとったり、大学に卒業するころには、英語の教員免許も取ったりして、中学校の英語教員として働いていた。
アメリカでの経験も活かしてはいたが、私は、高校生で行って以来、「またアメリカに行きたい」と思うようになった。だからこそ、今も英語の勉強は続けているし、ホストファミリーとも連絡も取っている。
あの時は、私を含めて6人で訪問する形ではあったが、次は、1人でアメリカの地に足をつきたいと思っている。高校生の初めの時は、初めの入国審査でさえも、とても動揺しすぎて、コミュニケーションがしっかりとれているのか分からなかった。だけど、今のところ、仕事の現場で外国人とも英語で話すことも多かったことから、英語で常に話すことも苦ではない。実は、大学生のときに、ホストファミリーと実家で再会したこともあった。私の母も一緒に向かって挨拶をした。その時もぎごちなかったが、久しぶりに会ってよかったと思っていた。
また、親にも改めてホストファミリーと顔合わせをしてもいいのだが、最初のほうは、自分一人でどれだけアメリカという広い国で自立してやっていけるのか、試してみたいと思うようになった。
今は、都会の端くれに住んでいるけれども、お金を貯めて一人で海外の地に行きたいという思いは強い。そう自信をつけたのは、英語の先生として働くことができた経験があったから。それからというもの、私のこれからの人生で海外にも足を運びたいと思うようになった。
小さい頃、私は、海が見える田舎に住んでいた。それでも、周りの人は私のことをよく知ってくれていたし、観光地や有名なものもあったぐらいだから、誇りに思うところはいくらでもある。しかし、私の中に、「ここで終わっていいのか」というような葛藤、不安を抱えていたことも本当だ。「実家はいいところではある。そのおかげで、アメリカに行けたのだから。でも、もう少し自分の知らない世界で住んで自分で生きる力を身に着けていきたい」と、そう思っていた。
それは、つい最近芽生えたものではなかった。高校の時に、アメリカに行ったことと、進路で都内の大学のオープンキャンパスに一人で行った経験から、もう少し自分で生きる力を身に着けたいと思うようになったのだ。
そして、今や、大学に行けて、仕事にも就いてはいたが、仕事柄もあって、世界の狭い仕事をしていたことから、続けていくたびに、「本当にこのままで大丈夫なのか。同じ仕事をしたままでいいのか」という葛藤、不安を抱えることになった。そのときに、アメリカにいった時にお世話になったホストファミリーと久しぶりに連絡をとって、「アメリカにいつかいこう」という思いが芽生えた。
だから、私は、いつか、海外にも1人で生活できるように1人で生きていける力をつけていくようにしようと思う。
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