湘南に住み始めて、1年半経ったくらいにシェアハウスを出て、隣駅に移り一人暮らしをスタートしました。

去年の7月にスタートして、引っ越しのお手伝いだけでも、3人くらいに助けてもらいました。荷物運んでもらったり、家電運んでもらったり、シーズニングをつけてもらったりと、私の身長や力ではできないことを、その知っている人たちが「7月中には完璧にできるように力を貸してくれたのです。一人暮らしになるから、全部自分で行わないと、と思っていたプレッシャーが周りのおかげで少し減りました。

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両親と実家の引っ越しをした際は、「早くダンボールをなくしてくれ」「早くしないと、足の踏み場がないだろ」と急かされながら荷ほどきをしていました。私は私のペースで進めたいので、今回はマイペースに荷ほどきをしました。

なんとか、それも終えて人をしっかりと呼べるようになってから、たくさんの湘南メンバーが遊びに来てくれました。ちょうど海の家のシーズンだったこともあり、海から上がってそのまま来る人もいたり、アルバイトが終わって、また飲みなおそうと宅飲みをしたりと、なんとも賑やかな一人暮らしが始まりました。
私は帰省せず、夏も冬も湘南に捧げました。

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主に近くのBarでアルバイトをしていたので朝帰りをしても誰にもなにも言われない、自分の好きなタイミングで好きなように生活できる快適さを手に入れました。

賄いがある日はご飯を用意しなくてもいいし、最低限の食材と生活用品があれば生活できて、一人暮らしだから友達もすぐ呼べるし、私も友達がみんなチャリ圏内に住んでいるため、すぐに行けたりと、フットワークが軽くて、お互いの家を行き来したりもしていました。
実感していく1人の時間の使い方と、寂しくなったらここに行けばいいという安心感を友達のみんなと湘南の地域柄が私に与えてくれました。

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夏、お昼は海の家でアルバイトをしてお昼からビールを飲んで、その後Barに出勤したりしていました。「休肝日はいつ?」というくらい毎日飲んでは、酔っぱらって帰ったり、酔っぱらいを送り届けたりと、ほぼお風呂と寝るために帰っていました。ほぼ毎日アルバイトで、朝帰りで。でも、私の心は苦痛ではなくて、むしろ少し開放的な感覚でした。こんなに笑って過ごした夏は初めてで、こんな生活も人生で初めてでした。

冬、だんだんと一人暮らしにも慣れてきました。自炊もするようになって、なんとなく1人でのお金のやりくりもわかってきました。夏ほどに友達が遊びに来ることはなくなったけれど、1人時間の使い方もわかってきて、それもまた楽しく過ごせました。1人の時は、ドラマや映画を見たり、英語の勉強をひたすら続けたり、中国語や韓国語にも少し触れてみたりと、今までとは違う生活を過ごすようになりました。ちゃんと夜に寝て、朝起きたり、朝に寝て、お昼過ぎに起きたりと生活の時間は崩れていたけれど、ほぼノンストレスな状態を保つことができて、身体も心もすごく健康であるなと感じていました。

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私は一人暮らしをして、自分のご機嫌の取り方やリフレッシュの仕方を身に着けました。また、私の持つ障がい的に私はマイペースでもいいと、急かされてもいいことはないと学びました。たまには誰かに構ってもらわないと、寂しくなってしまうけど、それもそれでどんなときに自分がそうなるのかと知ることができました。一人暮らしをしないとわかることのできないことを私自身でわかることができたのが、なによりもの財産です。

また、あと少しでシングルマザーになる私。このエッセイを書くことで私自身を見つめ直して、改めて、この小さな命とともに生きていくという気持ちの強さができました。