私は現在、3歳の息子と1歳の娘を育てるママだ。そして、まもなく第3子が誕生する。出産予定日まであと5日に迫った。しかし、出産予定日はあくまでも「予定日」だ。

妊娠も出産も最後まで予想できない。このエッセイを書き上げるまでに陣痛が始まるかもしれないし破水するかもしれない。私は今、そんな状況だ。それでも未来の自分のために書き残しておきたいことがある。

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「トイレに行こっか」「行かない」、「パンツ履いてみよっか」「履かない」、「ごはん食べよっか」「食べない」……。

何もかも否定から入る時期に突入した3歳児。これが俗にいうイヤイヤ期なのか…?イヤイヤ期の子どもと向き合うことってこんなにしんどいことなのか。「本当はこんなことを言いたいわけではないのに」と子どもに対する言動を振り返っては自己嫌悪に陥ることもしばしば。

一方、1歳児はというと、「(歯みがきの)仕上げしよっか」「ママがする」、「お風呂入ろっか」「ママと入る」、「ねんねしよっか」「ママとねんねする」…

何をするにもとにかくママがいいお年頃。

自我が芽生え、言葉や体で自分の意思を表現する子どもたち。こちらが何かをしてほしいときには「〜しない、ママがする」と言い、こちらが手を貸そうとすると「自分でする」と言い、思い通りに事は進まない。

それでもどこで覚えたのか「ママ、だ〜いすき」とぎゅっと抱きしめたくなる言葉をかけてくれたり、言葉をかけなくても自ら率先して考え行動してくれたりすることだってある。

思い描いた通りにはいかない。それが子育てというものなのだろう。

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子育てとは一見親が子どもを育てているようだが、実は親が子どもに育てられているのだとつくづく感じる。

そんな子育て期真っ只中の私の息抜きはオンラインコミュニティでの活動だ。私は過去に2年間キャリアスクールを受講していた。その受講生同士でつくるコミュニティに参加し始めたことをきっかけにコミュニティの楽しさを感じ、その存在に救われてきた。キャリアスクールのコミュニティ以外にも別の環境で複数のコミュニティに属した過去もあり、現在も1つのコミュニティに属している。

コミュニティの活動はオンライン上での活動が主流だ。そのため、オンライン会議システム上でミーティングやイベントが開催されたり、コミュニケーションツールやSNSでコミュニティメンバーとの連絡や交流が行われたりする。オンラインコミュニティを楽しむにはスマホやPCの存在が欠かせないのだ。

あるとき、ふとスマホの1日平均のスクリーンタイムが気になった。調べてみると、先週のスクリーンタイムは4時間20分。1日の6分の1以上もスマホを触る時間に費やしていたことがわかる。

その事実を受けて、週末デジタルデトックスに挑戦してみた。スクリーンタイムゼロとまではいかずとも、極力スマホに触れないように意識してみた。特に、スマホを触ると目的なくとも無意識的にSNSを開くクセをやめてみた。スマホから離れたからといって、その空いた時間を埋めるように何か代わりのことをするわけでもない。ただ目の前のことに向き合う。

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週末が明け、ちょっと距離を置いていたスマホを使ってコミュニティ関連の情報をキャッチアップしたり、SNSのタイムラインをひたすらスクロールしてみたりした。

コミュニティやSNSから離れたからといって不便さや寂しさを感じることはない。だが、コミュニティやSNSがあるからこそ得られてきた人とのつながりや価値観があるのは間違いない。これらは私にとって人生をより豊かにしてくれるための「居場所」であり、スマホはその「道具」なのだ。

これから人生3度目の新生児育児が始まる。不規則で眠りたいときに眠れない日々が続く。さらには上の子どもたちの育児と並行した生活だ。過去一、過酷かもしれない。想像しただけで恐ろしい。うまくこなせるか不安だ。

行き詰まったときにはスマホに逃げよう。私にはやっぱりスマホが繋げてくれるコミュニティの存在が必要なのだから。