英語を教える仕事につくことを夢に見ていた。

私は、人生に一度夢中になったものがある。それは、英語を勉強することだった。きっかけは、中学時代の時の修学旅行だった。その日は、奈良県の東大寺に集団行動で見学していた。丁度、それぞれ自由行動だった時に、東大寺の前で写真を撮っていた時にある外国人観光客が話しかけてきた。

Take a picture と話していたので、「写真を撮ってくれませんか」と聞いてきたのかもしれない。英語は得意ではあったが、実際に話せる経験はなかったのでジェスチャーで何とかコミュニケーションを交わしたことは覚えている。

その出来事がきっかけで、英語を勉強したいと思うようになった。

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高校に上がってから、英語に力を入れた大学を探すようになった。大学の推薦で受ける方が有利だということから、英語の科目に限らず勉強をするようになり、部活動とも両立するように努めた。

また、英語に特化した大学に行きたいことから高校と大学で連携活動した英会話教室に参加したり英語のスピーチコンテストにも参加したり、高校2年生に上がるとアメリカに海外研修を目的にホームステイをして海外交流にも参加した。

はじめは、ただの根拠のない「目標」であり、「夢」であった。想像はしているように、やはり、言語の「壁」は私が思っている以上にとても高かった。ただ、「英語が得意」であり、「英語が好き」だけでは通用できないことを思い知らされた。そんな瞬間だった。

実際に、英語だけで話す場に入ると、どう話していいのか分からなくなった。ただ、中学からの英語の教科書に沿って学習して、高校になっていきなり英語のスピーチに挑戦し、英語のテストで満点とっても、海外には通用しないということを思い知らされた。

それでも、ホームステイをした企画を立てた市町村の姉妹都市の主催のため、私を迎えてくれたホストファミリーをはじめ、一緒に来ていた研修生のホストファミリーやそのほかに
関わっている人達にフレンドリーに話しかけて頂いたり、色々なところに連れてってくれたりと、とても貴重な時間を楽しく過ごしてもらいたいという思いが伝わっていた。そういった影響力を与えてくれた方々には、今を想うと、本当に感謝の思いしかなかった。

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帰国した後も連絡を取り合っていて、実際に日本に来てくれた時に挨拶に向かった。
その後、私は英語の勉強を止めなかった。もっと英語を勉強して、世界を回れるようになりたいと思っていた。

英語検定2級を取ることが出来て、高校当時に英語を使った仕事につきたいことから、英語の先生の資格もとって、子どもの前で英語を教える仕事にもつくことが出来た。

夢を持つことはとても困難なこともあるし、時には諦めなければいけないときもある。だけど、諦めずに自分を信じて頑張り続けていれば夢はかなう。目標を立てて自分のペースで、時には人に頼りながらも前を向いて走り続けることが大切なのだと思う。