スマートフォンは、私たちの生活に欠かせない存在だ。朝の目覚ましから始まり、家族や友人との連絡、情報検索まで、いろいろなことをスマホに頼ってしまっている。24時間スマホを使えない生活は、とても不便だった。

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朝、スマホのアラームが鳴らないことで、いつもと同じ時刻に起きることができなかった。スマホも時計も近くにないため、今が何時かもわからない状態だった。アラームは、私の一日のスタートを支えてくれていることを実感した。今日はスマホ没収生活をするために予定を入れていなかった。しかし、もしも用事があったら寝過ごして、相手を待たせてしまうところだった。私は普段からスマホに頼りすぎていたことを反省した。

外出したときは、天気予報や雨雲レーダーを確認できないことが不安だった。普段ならスマホで把握していることも分からなかった。天気が急変しやすい日本では、スマホで素早く天気情報を見ることができるのはとても便利だ。私は折りたたみ傘を持っていないことに気づくと、なぜ持ってこなかったのか、と後悔した。

また、LINEなどのメッセージアプリも、スマホがないため使えなかった。普段なら友達とLINEで話したりしているが、それができなかった。寂しかったし、私だけどこかにおいて行かれた気分になった。SNSでストーリーをあげることもできないし、誰かの投稿を見ることもできない。暇になり、楽しくなくなるかと思ったが、意外にも勉強がはかどり、想像していたよりも遥かに早く時間が経った。

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私は、そんな不便な一日を過ごして、普段どれだけスマホに頼っていたかを知ることができた。アラームや雨雲レーダー、LINEやSNSだけでなく、調べることもGoogle検索に頼っていることに気づいた。ちょっとした疑問をすぐにスマホで調べる習慣がついてしまっていた。

これまで不便な点を上げてきたが、いいこともあった。スマホが使えない分、その分の時間があいた。勉強がはかどり、いつもよりも早く寝ることができた。スマホの画面を見る時間が減ると、目が疲れにくくなり、頭も休まる。

結果として、翌日は気持ちよく目覚められた。これは新たな発見だった。私は寝起きが悪すぎて、二度寝なんて当たり前。三度寝、四度寝、と何回でも寝てしまう。スマホの使いすぎが睡眠に影響を与えていたのかもしれないことに気づくことができてよかった。ちなみに、翌日の部活はいつもよりも疲れなかった。

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この経験から、スマホは便利な道具であると同時に、使い方を考えなければ生活の質を下げてしまうものだと感じた。便利さの裏にある依存や不便さにも目を向けて、上手に付き合っていくことが大切だと改めて思う。24時間スマホが使えないことに、最初は困り、不便を感じていたが、普段の生活を見直すチャンスにもなった。

スマホがなくても、自分の感覚や周囲の世界に目を向けることで、新しい発見や気づきを得られる。スマホを使わないことで、心が充実した生活が送れるかもしれない。そんな気づきを得た24時間だった。