なんだこの面白いテーマはー!と吸い寄せられて実際にやってみました、24時間のスマホ断ち。

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結果は失敗!原因は分かり切っていたがやはり悔しい。

私は重度のスマホ依存症だ。
スマホ依存に至ったきっかけは明確にある。
高校生になるまで何度お願いしてもスマホを買ってもらえず、親のスマホを使って友達とメールのやり取りをしていた時期が長かった。

高校に上がり教師からの「クラスラインに招待するからみなさん参加してください」の言葉にLINEをやっていない私だけが友達から連絡事項をメールで送ってもらっていた。

周りから置いていかれるような不安とスマホを頑なに買ってくれない不満が溜まっていた。
そして、「買ってくれないからバイトして買う!」とバイト禁止校にも関わらずバイトを独断で始めたのは若気の至りだった。(バレてめちゃくちゃ怒られたし過去最高と言えるくらい泣いた)

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バイトを始めてお金が手に入るとスマホを購入した。
休み時間も移動中も帰ってからもご飯を食べる時もお風呂の中でさえも今までスマホを触れなかった時間を取り返すようにのめり込み無我夢中でいじり続けた。

今思えば、母親は私の一つの娯楽にのめり込んでしまう性質をよく理解していたが故に頑なに与えなかったんだろうと考えられる。
瞬く間にスマホは私を夢中にさせた。

時間の許す限り、夜は気絶して寝落ちするまで昼夜問わずスマホをいじっていた。
そんな現在の私の裸眼視力は0.04である。視力が低下した原因は誰に聞いてもスマホ中毒一択だろう。

あの薄い板の中には私が夢中になるものがたくさん広がっていた。ゲームやLINEは場所を選ばず片手でできるし、紙で読むのが好きで一年間で500冊読み表彰されるほどの読書家だった私はすぐ読めて持ち運びも容易なスマホを使う電子書籍を好むようになった。
勉強さえアプリで過去問を解く始末でスマホ離れは難しいかという状況のまま数年が経過した。

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社会人となり、一日約8時間の週5日労働を開始した。
しかし、一日の平均スクリーンタイムは驚異の12〜14時間で1日のほとんどをスマホに費やしているような生活を送っていた。

成人してからもトイレや休憩中の他人にはあまり言えないような方法でスマホをいじってしまっていた私はもう自分でスマホを管理することはできずスマホに縛られる人生を送っていた。

もう親さえも注意する事を諦める人間だった私に転機が訪れた。
目の下にクマができるくらいいじり続けたスマホに飽きたのだ。
私の性格は物事に一直線でのめり込み熱しやすく冷めやすい。

毎日毎日睡眠時間を削ってまでいじっていたスマホのお熱が冷めた理由としては、一番は興味がある書籍がとくに見当たらなくなり一通り読み尽くした事が大きかった。

加えて、長年買ってもらえなかったスマホに対しての今までの分を取り返さなきゃ!という謎の執着?も、もう取り返したと言わんばかりにスマホへの関心がとんと薄れて行った。

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現在、平均スクリーンタイムは約2時間。
24時間のうちスマホを触るのはたったの2時間。
そんな今の私であれば、今回のテーマに沿ってスマホ断ちを成功できるだろうとチャレンジした結果失敗してしまった。

考えられた原因は大きく3つあった。

①LINEの通知がオンのままだったため友人からの連絡の誘惑に負けた。
②移動中やふとした時に今何時?とスマホで時間を確認したい欲に負けた。
③使わなくてもいつもそばにあるスマホが近くにないことの不安にじわじわ怖くなり負けた。

まっったく、欲に打ち勝てず(笑)
スマホ時間は減らせても生活の一部に組み込まられたスマホを24時間経つことの難しさとスマホに頼りきりの生活にこの文明が無くなったら私はどうなってしまうんだろうと考えさせられる失敗経験となった。

みなさんは、成功したのだろうか?