きょうだい間差別を受けたことある?きょうだいって本来は平等であるべきはずなのに、性別の差で辛い思いしたことある?男と女で区別されたことある?
そして、女で生まれたことを後悔したことある?
私が「女だから」、元父親から養育費が支払われなかった
私は “女だから” 両親が離婚後、元父親から学費や養育費を払ってもらうことがなかった。それは、元父親のポリシーらしい。両親が離婚をする際に「弟の養育費は払うが、姉の養育費は払わない」という話し合いがなされたそうだ。
父親の絶対王政が色濃く残る家族、女は一歩下がれ、女は学歴なんていらないという古臭いお話。私は平成生まれなのに、一体いつの時代の価値観を押し付けられるんだろうか。
少しだけ歳が離れている弟は学費をもらっていた。滞ることはあったが、彼はもらっていた。理由は“男だから”。
私は、たまたま女性で生まれただけなのに、理解ができない理由で、性で分断される。辛い思いをしていたが、乗り越えて、女性であることを楽しもうとしていた。女性であることを、後悔したくはなかった。
女性であることを楽しみたいから、産みの親から性別で分断された悔しい気持ちを抑える。母親が毎月通帳を眺めて「今月も入っていない」と、悲しく悔しい感情をして困るたびに、私は母親のケアをしていた。
なぜ、私がもらっていないのに、弟の高い学費と母親のメンタルケアまで行わなければならないんだろうか。
モヤモヤしながら「私は家族の繋がる糸になることが、生まれてきた使命なんだ」と、心の発達を遂げていない10代の頃に奮闘していた。
20代になってからも「弟の学費が払われていない」と、元父親へ催促をした。自己犠牲で家族優先。本来は子どもの権利であるはずの養育費は、どれだけ努力しても“女である私”には一銭もらえないのに、アホらしい。
何のために?私の人生は家族のためにあるんじゃない…
自分の人生が迷宮に片足を突っ込んでしまって、なんのために生きているのかわからなくなった。精神的に疲労して、最後には希死念慮と精神疾患で苦しんだ。私の人生はどこにあるんだろう、家族のためにあるんじゃない。
私は人生を見つめ直すために、私の人生を取り戻して心を休息させるために、時間が必要だった。
最後の砦。腐っても血のつながりがある、戸籍謄本上は父と刻印を押されている、元父親に金銭的援助を求めた。突き放されて、手を差し伸べてくれることはなかった。
母親は「女の子でも学歴がないといけないよ」と話す、女性として自立していたフェミニスト教育ママ。
元父親と母親、二つの相反する意見を幼少期からぶつけられて、どうしようもなかった。だって、女性で輝いて強くありたいけれど、“女だから” 私にはお金かけてくれないんでしょ。
性で区別する価値観、そろそろアップデートしませんか!
私はもしかしたら、未だに自分の人生を見つけられてないのかもしれない。見えない糸にこんがらがったまま、解き放つことができていないのかもしれない。
それでも、少しだけ女性であることを肯定できたのは、女性同士が励まし合えるコミュニティと出会えたことや、女性でいられる楽しみを少しずつ開拓できているから。
私自身のメンタルケアを行う際は、フェミニストと話す女性の臨床心理士さんに出会えた。私の歴史を否定せずに、これからの私をちゃんと生きれるように、勇気づけることができた。
心の整理をして、女性で生きることを少しだけ勇気を持って、再度歩み出すことができた。いつか、絡まってしまった糸から解放される日がやってくることを願っている。女性であることを後悔したくないから、私は歩き続ける。
令和になった今、“女だから” だとか “男だから” だとか勝手に区別されて、未来ある女の子の夢や才能が潰されませんように。性で区別される価値観が、世の中からアップデートされますように。