「大丈夫」と支えられ、「死ね」と言い捨てられる。気持ちを乗せた言葉が、心をあたため、一生消えない傷をつけ、前に進もうとする背中を押す。人が生きていくのは、人と人とのつながりのなか。寄せられたエッセイが、それを映し出しました。
8月29日でサイトオープンから1年を迎えました。「コミュニケーション」カテゴリに投稿された212本のエッセイのうち、最も多くの方に読まれたエッセイをご紹介します!
<第1位>
「死ね」と言ったあなたへ 友達だったわたしより(瑠璃)
【あらすじ】友達から言われた「死ね」という言葉。相手を思いやっていたはずの自分の行動と気持ちを振り返り、悔やみながらも、もう取り戻せない関係。
仲の良かった友人に「死ね」と言われた瑠璃さん。
友人との距離の取り方や、すれ違いへの葛藤など、心情が丁寧に綴られたエッセイです。
投稿者の瑠璃さんから、エッセイに込めた想いや、読者の方へのメッセージをいただきました。
~瑠璃さんからのメッセージ~
この出来事の渦中にいる時、わたしは自分の気持ちを何も整理できず、誰かに伝えることが出来ませんでした。
時間を経て、やっと整理できるようになって、言葉にするようになり、こんなことがあったと人に話せるようになりました。
そして今回、こうしてエッセイとして、「届ける」ための文章を作りました。
“生きるっていいよ”という言葉がわたしから溢れてくるなんて、それを“死ねと言ったあなたに”伝えたくなるなんて、書く前は全く思ってもなかったです。
エッセイを書くということを通して、この出来事がわたしの生きる支えに変わろうとしているように感じます。
そしてそれがたくさんの人に読んでいただけたということは、「嬉しい」とは少し違う気がして、ただ不思議な感覚がしています。まだこの気持ちは整理出来ていません。
それでも、このエッセイを読んでくださった方、かがみよかがみの編集部の方々へ、お礼の気持ちが沢山溢れてきているのは分かります。本当に、本当にありがとうございました。
瑠璃さん、想いの詰まったエッセイを、ありがとうございました。
<第2位>
胸を張ってファンだと言えなくて。ジャニオタ女子はつらいよ(みのり)
【あらすじ】アイドル雑誌を読むだけで「だから彼氏ができない」と言われたジャニーズファンは、カラオケで歌えず、部屋のDVDを隠し……。「他人の好みに干渉するな!」と心から叫ぶ。
年間2番目に読まれたのは、ジャニーズファンであることを隠してきたというみのりさんのエッセイ。
日々のもどかしさが率直に綴られており、いつもかがみを読んでくださっている方にくわえ、多くのジャニーズファンの方にも広く読まれた作品でした。
<第3位>
人に触れるのが苦手な私。今なら「苦手」と伝えられる気がする(氷岾筆々)
【あらすじ】他人の体温が苦手で、手をつないだ恋人と別れたことも。しかし、今の恋人はなぜか大丈夫。その理由はもしかしたら……。
第3位は、人と触れることが苦手な氷岾筆々さんのエッセイ。
葛藤と向き合いながら、「苦手を『苦手』と言える私がいてもいいじゃないか」という最後の一文への力強さに背中を押されるような作品です。
以上、「コミュニケーション」カテゴリーの年間読まれました賞でした!
9月4日まで、毎日1カテゴリーずつ発表していきます。おたのしみに!
◆1周年記念エッセイコンテスト実施中
5組の特別審査員による1周年記念エッセイコンテストを開催します。
憧れのあの人に自分のエッセイを読んでもらえるチャンス!投稿お待ちしております。