自分の身体の好きなところ

自分の身体の全てが大好きかと聞かれて、「はい!」と答えられる人はなかなかいませんよね。
「ここがこうだったらもっと良かったのに…」なんて思うことはたくさんあると思います。

もちろん私にも、変えたいところ、引け目に感じるところがありました。
そんな私の、自分の身体、人生のコンプレックスへの感じ方が、1人の人に認められることで変わった経験についてご紹介したいと思います。

その人というのは、私が3年間お付き合いしていた彼です。
私は、それまでお付き合いしていた人には、付き合うにあたって自然と見た目を重視していましたし、付き合ってからも、お腹がぽよぽよしていたらガッカリしたり、服装が私の好みではないことにげんなりしたり…その人を受け入れるというよりは、異性としての"外見"を重視していたと思います。

しかしその彼との出会いで全てが変わりました。
正直、見た目は私のタイプとは正反対の人でしたが、とても情熱的にアピールをしてくれたので「この人と付き合ってみたら何か変わるんじゃないかな?」という興味本位からお付き合いしてみることにしました。

最初は100%の愛情を言葉で表現してくれる彼に戸惑うこともありましたが、少しずつ私の心を温かくしてくれました。
「俺はどんなmiiiaでも愛する自信あるから、全てを見せてほしい」と言われ、初めは「ほんとに大丈夫かなあ…」と不安に思っていましたが、次第に「この人なら大丈夫だろうな」という確信へと変わっていきました。

その理由のひとつに、私が「こういうところコンプレックスなんだ」と言うと、あれこれ言う訳でもなく、満面の笑顔で「可愛いから大丈夫」「そのままのmiiiaで俺の横にいてくれるだけで幸せだから何も考えなくて良い」と"安心感""幸福感"を常に与えてくれたからです。

愛されることは、自分を認めてくれる人の存在を知ること

日常の中で、変わることなく私の全てを受け止め、愛してくれる姿勢と言葉に、段々と自分の後ろめたい部分も気にならなくなりました。
そして一番の変化は、相手や周りの人に対しても寛容になっていく自分がいたことです。

人は常に、"認められたい""愛されたい"という感情を持っていると思います。
そして、生活、勉学、仕事など、その人に応じた場面で認められ、必要とされることで自分の価値を見出します。

愛されることはやはり、自分を認めてくれる人がいることを"知る"ことです。
それらはやはり言葉なしでは相手に伝わらないですし、それも長い年月を注いで与え続けることが、その相手の感覚や人格を変化させるものだと思います。

その彼は、私と言う人間が"愛されるべき人間"であることを教えてくれました。
コンプレックスを感じている部分なんて、身体の中のちっぽけな1つでしかなくて、むしろコンプレックスや引け目に感じているところが愛おしいという感情に変わる、ということを私は知りました。

その人の全てを受け入れると言うことは簡単ではないですし、時に裏切られることもあると思います。
でも今なら、「これが私ですが、何か?」ぐらいの強い気持ちでいられるようになり、もっと生きやすくなりました。

人は出逢い、関係を紡いでいく中で変化していきます。
世界に1人しか存在しない自分の身体を好きでいてあげて、自分の大切な人達のことも、その人のコンプレックスも含め、全て愛すことの出来る人間になれた時、何かが大きく変わり始めると思います。