22歳ともなると、段々と結婚の知らせが風とともにやってくる。私にとってはまだまだ遠い世界の話にしか聞こえないけれど。

男友達としてカラオケやご飯へ。恋愛的な目線では見ていないつもり

高校生の頃は、男性不信が強い上にかなりフェミニズムに傾倒していてTwitterでアカウントを作って情報収集をしていた。
当然結婚なんて絶対にしたくないと思っていたし、もってのほかだった。

そんな私も高校を出てからは段々と極端な男性嫌いは自然と治っていく。
19歳の頃には初めてできた彼氏に「結婚しよう」なんて言われた事もあった。
でも、その当時の彼氏は今思えば人格障害のような人で結婚までは考えられないまま振ってしまった。泣きつかれたので参ったが、半ば強制的に別れた。

それからは男性と付き合うところまでは行かず、男友達としてカラオケやご飯に行く程度だ。
当然恋愛的な目線では見ていないつもりなののだが、たまに思う事があって。
それは男友達の延長線上のような関係で結婚したいという事だ。
私の父と母の関係がそれに近くて、「男女」感があまりない。性別を超越した関係のような気がする。

性的な事をせずに結婚生活を送りたい。子供に嫌な思いをさせたくない

以前、かがみよかがみさんに男性がオスになる瞬間が苦手という主旨のエッセイを投稿した事がある。
出来るのなら、性的な事をしないまま結婚生活を送りたい。キスくらいで。
私は別にそういうことに興味がないわけではなく、1人だとそういうビデオを見て普通にニヤニヤしたりする。
他人と実際それを共有するのが恥ずかしいし怖い。
コンドームを付けていたとしても孕んでしまう事があるというし、私としてはそれは絶対に避けたいから。

なぜそこまで子供を産みたくないと思うかというと、優秀な子供を残せないからというのに尽きる。
何でもかんでも数値化され、順に並べられてしまうこの世界。
私はめっぽうそういう競走事に弱く、社会で活躍できるタイプではない。
学校でも散々嫌な思いをしてきたので、そういう思いを子供に味わわせるのは苦痛だし見たくない。
同じ遺伝子を受け継ぐのだから少なからずその性質を持つのだろうし、失礼ながら祖先を辿ってみても似たようなのしかいない。
ドラえもんでいうと、のび太型のうちの家系は結果を出す事がなかなか難しい。
もうこんな連鎖はうんざりだ。どうせどこでも優秀で、顔が良いものが優遇されてしまう。
そんな光景何度も何度もこの目で見てきた。

これからは、他人が夫婦の形に口を挟むべきじゃないのでは?

でもこの主張も何年かしたら高校の頃のフェミニズムが自然消滅した時のように子供を産みたくないという思いも消えていくのかな、と思ったりもする。
万物流転だから。ね。
今は「格差」でしか子供の存在を見る事ができない悲しい大人だけれど、いつしかこんな自分が子供儲けても良いかなと思える日が来るかもしれない。

この間男友達と歩きながら話していて、ちょうど結婚や子供の話になった時があった。
2人とも結婚はしても子供はいらないという意見で、「やっぱそうだよね~」なんて共感しあった。
そのほかにも価値観が似ているのでほんの3mm位気になってしまったりもする。
でもなんとなく一線は越えないでおきたい。
きっと相手もそう思っている気がする…。
なんてそんな個人的な想いはどうでも良い。
「子供を作らないのは変わってる」という価値観は、まだまだありふれていると思う。
特に地方は勢いで結婚して子供作ってナンボ感がまだある。

だが少し待ってほしい。
これからの時代はどんな形の夫婦も受け入れられるべきじゃないか?というか他人が口を挟むべきじゃないのでは?
古い価値観は少しずつ少しずつ変えていくべきだ。障子だって汚くなったり穴が空いたりしたら貼り替えるでしょ。
男同士も女同士も男女も子供産んでも産まなくても養子でも、幸せだったらいいと思う。
人口がどうのこうのより、まずは人々の今の幸せから未来の姿は変わる。