わたしは、頑張り屋です。
学生時代は皆勤賞だったし、部活も頑張ってたし、今だって、疲れていても夫のご飯を作るし、一歳の子供がぐずってもトイレ掃除を毎日欠かしません。
それに、4月からは育児休暇中の職場に復帰もします。

スーパーで食事を買っても、毎日洗濯せずとも、酷いことは起こらない

そんなわたしは、2021年「頑張らない」ことを、ここに宣言します。
わたしが「頑張らない」と決めたきっかけは、4月からの職場復帰後の生活を考えたときです。
職場復帰したら、子供との関わりの時間が減ってしまうのではないか?家事はどうしようか? ととても不安になったとき、わたしは、「頑張らない」ことを目標にしようと決意しました。

具体的に言うと、もし仕事で嫌なことがあったら無理矢理ご飯を手作りしません。そのかわり、子供をとにかく抱きしめて、お散歩がてらに一緒にスーパーに行って好きなものを買って食べます。
また、洗濯物だって少なかったら2日分くらいまとめてやります。あと、トイレ掃除だって3日に一度にしましょう。その分、子供とじっくり遊んだり、夫と一緒にのんびりテレビを見ます。
こんなの頑張らない母親、ダメでしょうか?
こんな生活したら酷いことが起こるでしょうか?
きっと起こらないですよね。
わたしは、わたしの決めたルールに縛られているだけで、スーパーで食事を買ったって、洗濯を毎日しなくたって、きっと酷いことは何も起こらないのです。

頑張り屋で疲れた母と、もっと他愛のない時間を共有したかった

ところで、わたしの頑張り屋の性格は、母譲りです。わたしの母は、頑張り屋で完璧主義、専業主婦で、いつも家はピカピカ、三食手作りの料理で、習い事の送り迎えも毎日してもらっていました。
しかし、わたしの記憶の中の母は、よく怒っていて、疲れていました。たくさん遊んでくれる優しい母だったのですが、とにかく怒られた記憶が多いのです。
わたしが掃除をする母の横でのんびりお菓子を食べていたり、食事を頑張って作っている母の横でテレビを見ていると、ものすごく怒られました。ため息をつきながら料理をする母を見て、「ご飯なんてカップ麺でいいから、一緒にのんびりしたいな」と思っていました。

もちろん、ピカピカの家で手作りの食事を作ってくれたことは感謝してもしきれません。ただ幼い日のわたしは、母の疲れている姿を見るのが少し辛かったし、とにかくもっと、くだらない他愛のない時間を共有したかったのです。それに、怒られるのもすごく嫌だったし!

そんな母に育てられたわたしも、ついつい、掃除機をかけないといけない、食事を作らないといけないとキリキリ頑張ってしまいます。そして、夫にイライラしてため息をついたり、子供がぐずったりして家事が進まないと、焦った気持ちになります。
頑張っているのになんで?と涙が出ることもあります。

ピカピカの部屋よりも、わたしの笑顔の方が嬉しいと思うから

しかし、子供や夫は、そんなわたしを見てどんな気持ちなのでしょうか?
幼い日のわたしが感じていたように、お母さんや妻となったわたしと一緒にのんびりしたいのではないかなあ、頑張って掃除したり洗濯したり料理したりするよりも、とにかく一緒にいて欲しいのではないかなあ、と思うのです。

職場復帰をしたら、わたしはたぶん今以上に頑張ろうとしてしまうのかもしれません。しかし、イライラしたりため息をついたりして涙を流しながら頑張るのだったら、そんな頑張り、いらない気がします。
だって、ピカピカの部屋よりも、子供や夫にとっては、わたしの笑顔の方が嬉しいと思うから。
だから、2021年、自分で決めただけのルールなんか「頑張らない」で、とにかく目の前にいる子供をじっくり抱きしめて、目の前にいる夫の手をじっくり握りしめることを、ここに宣言します。