コーヒーを飲むマグカップ。炊き立てご飯をよそうお茶碗。身の回りのものが全て2つずつに変わった。玄関には、大きな靴。大好きな人と結婚して約半年が過ぎた

とにかく毎日が楽しい。まるで毎日クリスマスのようである

主人との日々は、まさに毎日スキップるんるんだ。お互いがお互いを尊敬し、思いやる。会話を大事にして、引っかかった時にはとことん話し合う。そんな「理想の夫婦像」の回答の一つで出てきそうな要素を持ち合わせているだけでなく、朝からオリジナルソングを作り出しては歌ったり、いきなりミュージカルが始まったり、自分の方が相手への愛が大きいのだと平和な言い合いを永遠に続けたり。とにかく毎日が楽しい。まるで毎日クリスマスのようである。

そんな我々は共働きである。

仕事に出かけるともう会いたくなってしまうのだが、互いに仕事を頑張る。私の方が帰りが遅くなることが多いが、どんなに残業で疲れていても、電車を降りて家までの道は主人を思い浮かべニコニコ顔である。気づくと小走り、いや大走りになっている。そんな私を優しく迎えてくれる主人のおかげで疲れはもう無かったことになる。必ず2人揃って食事をとり、寝る前のティータイムを経ていつも一緒に眠りにつく(いや、主人は布団に入ると3秒で寝るタイプであり、眠りにつくのは正確には一緒ではない)。

2人を包む空気全体が温かくて、時間がゆったりと流れる

家事はどちらがとは決めつけない。主人は、料理は1からの初心者であったが、お付き合いを始めた頃から結婚後の生活を見据えて練習を重ねてくれたようで、今ではプロ並みに美味しいお食事を作ってくれる。私は一人暮らしが長く、これまで味付けは、お醤油と味醂とお酒の組み合わせか、お味噌という定番パターンの上にそれぞれ目分量であった。しかし、2人暮らしになってからは、しっかり分量を測り、レシピをいちいち調べ、味見も満足するまでしっかり行い、今までの時短重視から味重視へ変化した。やっとできあがったものを主人が口に運ぶ時は毎回ドキドキする。ぱっと笑顔が広がった時はとても嬉しい。

毎日会社へ持っていくお弁当には、2人の手作りおかずがたくさん詰まっている。お互いが作った料理が体の中を通ってお腹を満たす時、ぬくぬくとした布団で安心感に包まれながら眠りにつく時、私はこの上ない幸せを感じる。主人の肩に寄り添っている時の居心地の良さは何とも言えない。2人を包む空気全体が温かくて、時間がゆったりと流れる。こんな夫婦生活をずっと続けて行けたらいいなと思う。

コロッケができたら形の良い方を、卵焼きは真ん中を、お魚は身が詰まっている方を主人に。ちょっとしたことだが、自分のためでなく人の喜びを思うことがこんなに楽しいとは、結婚生活が私に与えてくれたギフトである。

たくさん口にして伝えて、たくさん伝えられて、幸せに満たされる

私たちは、相手への敬意や愛情を常にきちんと言葉で伝え合う。意識しなくても、相手にこの気持ちを届けたくて、分かって欲しくて仕方ない。「大好き」は互いに毎日自称100回は言っている。会社から帰った時の再会は、まるで3年ぶりの再会のような感動もので5分ほど歓喜の叫びとハグが続く。愛に溢れた言葉たちは甘いスウィーツのようなもので、疲れた心、ピリついた心をそっとなぐさめてくれる。

悩んだ時、悲しくて仕方ない時、そんな言葉に包まれるとそれだけで心の緊張が溶けていく。また頑張れる。相手への愛情を口に出すことは、恥ずかしいことではない。たくさん口にして伝えて、たくさん伝えられて、幸せに満たされる。長い人生、きっとこれから、楽な道のりばかりではないだろう。2人で乗り越えるためにも、甘いスウィーツは必要だ。私たちの結婚生活は始まったばかり。これから先も楽しみで仕方ない。これからも、1日1日を大切に、2人揃ってスキップしながらるんるん気分で進んでいく。