引き出しの奥の刺繍キットの完成が先か、世界がまた汚れるのが先か。

なんていうと大仰な気もするけれど、せっかく2020年を生き抜いたのだから、宣言しておこうと思う。

命も時間も有限だと改めて思い知った。その焦りが今私を動かしている

2020年はいろんなことがあった。
主にはコロナのこと。
不要不急ということで、休日に外出することが少なかった。
しかし、ふと2年前の手帳のページを見た時、そこに書いてあった今年の目標は「週に一回は休日に外出すること」であった。
出不精の私は、コロナ前には不要不急の外出などする気もなかったのだ。
よく言えばコロナ禍でも生活を変えずに済んだのだが、悪く言えば本当に動く気がなかったのである。何もやる気がなく、ただ寝てネットを見て過ごすだけだった。

思えばコロナ禍でも最初の頃はそこまで外出がしたいとは思わなかった。
コロナで自分もよく知る著名人をはじめ多くの方が亡くなり、命も時間も有限だということを改めて思い知った。その焦りが今私を動かしているのだろう。
いつかこれがしたい。いつかこれをしよう。
そう決めていたのだが、そのいつかなんて必ずくる保証はないのだ。

旅行以外のほとんどは経験済み。自分でいろいろ試してみるのも楽しい

旅行以外のやってみたいことのほとんどは去年経験済みである。
ちなみに旅行の代わりと言ってはなんだが、お取り寄せと雑誌の読み込みで旅行に行った気分にはなっており、これである程度気持ちはおちついてしまっている。
去年経験したことについては、再度試してより理解を深めたいもの、もっと上の完成度を目指したいものもある。
活動的な趣味を持っていなかったからこそかもしれないが、意外と家でできること、教わらずにチャレンジできることはたくさんあった。
難しいと思っていたものの中にも、実は意外と簡単なものもたくさんあった。もっと早くに調べていればよかったと後悔している。
もちろん独学では厳しいこともあったが、それこそ今の時代ネットに頼れば良い。本だって探せばいくらでもある。
専門家に聞くのがやはり早いし安心ではあるが、自分でいろいろ試してみるのも楽しいものだ。
読書量を増やし、知識を増やすことも目標の一つである。最近は新聞も1、2ページ分くらいは読むようにもなった。

世界の美しさを保つために、まずは消費から変えてもらえたら

そして驚いたことに、世界は美しさを取り戻しつつあるらしい。
ベネチアの水が澄んだり、インドや中国の大気汚染が収まっている。もちろん、このままではコロナが収まりきる前にもまた悪化しかねないのだが。

現在の目標は、コロナが収まった後の世界の美しさを保つこと。
世の中には、環境保護や動物愛護を考えている企業や地元のものを使ったフードマイレージの少ない商品がたくさんある。そうした企業の商品を周りの人に紹介していくことが目標である。
環境のためにした方がいいことは大体皆分かっている。とは言え簡単には実行できない。
だからまずは消費から変えてもらえたらという考えだ。
もう一歩踏み込んだ目標は、フードロスと肉食の削減である。
肉食には草食以上のコストやエネルギーが必要とされ、食糧危機問題の点でも肉食の削減は有効である。とはいえ私も肉は食べるけれど。
難しいかもしれないが、今はネットがあるのだからできることもあるはずだ。
そして自分の周りの友人たちが小さな内の一つでも実行してくれたら嬉しい。
まずは知識と経験。せめて読書のペースを上げることに努めたい。

そしてもう一つの目標は、引き出しの奥に眠っている刺繍キットの完成である。無事小物入れとなる日がいつになるか、想像もつかない。