私はマッチングアプリで出会った人と2020年8月に結婚した。
出会いは2019年の11月なので、出会って10ヶ月で結婚した。いわゆるスピード婚である。

すごくすごく結婚がしたかった私は、マッチングアプリを始めた

私は、すごく結婚がしたかった。彼氏が欲しいとかじゃなくて、ただただ結婚したかった。すごくすごく結婚がしたかった。

どれくらいしたかったかというと、大学4年生の春にはもう結婚したかった。この頃というのはちょうど就職活動に差し掛かかった時期であり、「あ~就職したくないな~。大学出てすぐ結婚したい。専業主婦になりたい。」なんて話を友達と、わいわいきゃあきゃあ話していた。

私はその後、しっかりと就職をするのだが、まぁ彼氏はできない。
そこでマッチングアプリを始めた。私は新しいものに抵抗がない方で、どちらかと言えば好奇心で試して使ってみることが多い。

アプリには数え切れないほどの男性がいた。かっこいい人もいれば、あなたその写真どうしたん?自撮りなん?まずは身なりを整えろー。という人もいた。

アプリで出会った男性は合計すると、20人くらいいたと思う。
一度会って次につながる人もいれば、会った瞬間に「写真と違いますけどいかがなさいましたか?」という人もいた。他にも、プロフィールに身長170センチって書いてあったけど、どう見ても160センチそこそこしかない人など、出会った男性は多岐にわたる。
一人一人に対する感想を書きたいのだが、今回は結婚がテーマということで、泣く泣く割愛させていただく。

「結婚」という社会的ステータスが欲しかった私は、アプリで結婚できる人を見つけた

アプリで結婚。
今時な気もするが、私の周りではまだまだアプリに嫌悪感を抱く人は多い。

日常生活で出会って結婚するのとアプリで出会って結婚するのも、出会い方が違うだけで、どちらも最終的には紙の婚姻届を書いて役所に届けるのだから、行き着く先は同じなのである。結婚したいのならアプリでも結婚相談所でもなんでもかんでも駆使するといいだろう。

そして去年の夏、すごく結婚したかった私は結婚できた。それはもうとてもとても嬉しかった。私は彼氏ではなくて、ただ結婚できる人をアプリで見つけたのである。

何度もいうが、私は結婚がしたかった。
なんでそんなに結婚がしたかったのかというと、私は結婚という社会的ステータスが欲しかったのである。

結婚したという事実が欲しかった。
結婚していないというだけで、この世はとても生きづらかった。
結婚していないというだけで「あの人結婚できてないんだ。」と思われるのが嫌だった。
他の結婚してない人に対してもそう思ってしまう自分が嫌だった。
「あの子結婚したんだって。」という言葉がナイフのように胸に刺さった。
結婚したということで、結婚してないあの子より上に立つことができた。ほんの少しの優越感に浸れる。
結婚したということで、この世に認められたという自己肯定感が持てる。

大好きな夫と穏やかで楽しい生活。私は結婚して、結婚から逃げ出すことができた

次は子ども。
子どもを産んだという社会的ステータスが欲しくなってきた。
なんだかホラーみたいになってきましたね。笑

結婚、どう思う?のテーマに対して、暗い内容になってしまったが、夫とは穏やかで楽しい生活をしている。ただ結婚がしたいと書いたが、夫のことはもちろん大好きである。言い忘れたが、結婚は好きだなと思う人としてくださいね。

結婚したことで、「結婚」という漢字2文字から私は逃げ出すことができた。
今まで漁るように見ていた恋愛コラムも見なくなったし、恋愛占いも見なくなった。あれだけ心に響いていた、しいたけさんの占いも、さほど響かなくなってしまった。この漢字2文字に今までいかに振り回されていたのか、自分でもバカらしくなるけど、しょうがない。
結婚できなかった私は毎日が不安で堪らなくて、何かにすがりたかったから。

結婚をして、結婚から逃げてください。
結婚をしたら結婚から逃げることができます。
マッチングアプリで躊躇している暇はないぞ皆の衆。