マジで無理だほんと無理だ遠距離恋愛なんてもう嫌！　と何度も思ってきたが、そんな私に追い討ちをかけてきたのがコロナウイルスだった。
今、全ての遠距離カップルが「コロナテメーーーーー！！！！」という気持ちで生きていると思う。私もその一人だ。

彼の受験が終わったと同時にコロナ禍へ

私と彼はTwitterで出会った。私と彼が17歳の時だった。ネット上で出会った人は信用しちゃいけません！　なんて学校でも習ったけれど、同じバンドが好きな友達が欲しくて欲しくて堪らなかった私にとってそんなの関係なかった。
彼とは住んでる場所も、性別も、年齢も1つ違ったけれど「同じバンドが好き」ということだけで繋がれたのが嬉しかった。お付き合いを始めた頃には彼が受験生になっていたためになかなか会うことができなかったし、LINEをする時間も「23時から寝るまでの間」と決めていた。

「受験が終わったらたくさん会おう」と話していたのに、彼の受験が終わったと同時にコロナウイルスの感染が拡大してしまい、デートの予定は全てなくなった。
私は悔しくてわんわん泣いた。誰も悪くないから誰にこの気持ちをぶつけたらいいのか分からなかった。その時は辛すぎて前向きになどなれなかった。

「会えない時間が愛を育てる」なと思うようになった

あれからしばらく経って、「まあこの先一生会えないわけではないし～」という思考になれた。時間が解決してくれたというか、会えないことに慣れてしまった。
それに、「一生遠距離恋愛をするわけではない」の反対で、「遠距離恋愛をできるのは今だけ」なのだと閃いた途端、遠距離恋愛を楽しもうじゃないか！　と思うようになった。

二人で同じゲームをしたり、同じ本を読んだり、同じテレビ番組を見たりして、どのページがお気に入りだとか、お気に入りのシーンはどこだったとかを話すことで、まるで一緒にいるかのようですごく幸せな気持ちになれた。
普通にビデオ電話をしたり、ビデオ電話をしながら一緒に映画を見たり、荷物や手紙を送り合って一緒に開封したり、遠距離恋愛だからこそできることをたくさんして、私の中での遠距離恋愛＝辛い、苦しい が 払拭された。
彼と次は何しようか？と話すことや、次は何を送ってあげようかなと考える時間がすごく楽しみになった。

「会えない時間が愛を育てる」とよく言う。そんなわけあるかい！！！　会えた分だけ愛が育つんだわと思っていたが、最近になって本当に「会えない時間が愛を育てる」なと思うようになった。

久しぶりに会える日を待つ時間も幸せ

友人や知り合いに「よく遠距離恋愛できるね」と言われる。
私は「遠距離のほうがデートとかしなくていいから疲れないし～」とかカッコつけて言うが本当はデートがしたい。「いやマジ無理だよ遠距離…はやく彼と一緒に住む家をくれ！！！」と思っている。

でも、久しぶりに彼に会える日のために、かわいくなる努力をしたり、何着ようかな、髪型はどうしようかなとか考える時間も幸せだったりする。
はやくそんな時間が来ないかなと心待ちにしている自分もいるから、いつか遠距離恋愛ではなくなる日が来るのだとしたら、それはそれで少し寂しいと思うが辛いこと、悲しいことを手を取り合って一緒に乗り越えてきてくれた彼だからこそそういう日が来てくれると信じている。

今遠距離恋愛をしている全てのカップルが、一日でも早く大好きな人に会えますように。