働く理由はなんだろう。

家から会社まで、電車の乗り継ぎが2回。片道1時間15分かかる金融の会社で、わたしは事務職をしている。
基本的には社内にいるので、仕事を通じて直接お客様の役に立った、という感覚はない。社内で働く同僚の役に立った、という達成感もない。いいように使われたな、とか、何頼んでもやってくれるって思われてるんだと感じる毎日。わたしが廃れてしまっているのだろう、きっと。

では、わたしが働く理由はなんだろう。

漠然と過ぎていく毎日。仕事でもキラキラしたいと思うようになった

社会人になって、平淡な毎日がものすごいスピードで過ぎていくのを感じていた最中。
ふと、「働くってなんだろう」という漠然とした疑問を持った。仕事や働き方に不満があったわけではない。

わたしは仕事でキラキラしたいと思い始めていた。アフターファイブとか華金の合コンとか、仕事以外の時間でキラキラを謳歌するだけでは、物足りなかった。
でも、何をすればキラキラできるのか分からない。
そこでわたしは、理想のキラキラした働き方をしている人や、そのやり方、職業を探してみようと、ちょっとだけアンテナを張った。

生き生きと働く人たちを知った。私も、こんな風に変われる?

職場に届く、誰も読まずにゴミ箱いきが決まっているビジネス雑誌や、新聞をつまみ読みし、会社の社長が経営のノウハウを語るテレビを何気なく見続けた結果分かったこと。
世界にはわたしの知らない働き方や、仕事、考え方が溢れ返っていた。
そして何より、ビジネス雑誌等に掲載されている人は老若男女問わずキラキラしていた。
なぜなのかはすぐに分かった。キラキラしている人達は明確な使命や意思をもって、働いているからだ。

羨ましいと、素直に思った。
わたしも、こうしたい、なりたい、という強い思いと目標がほしい。

わたしは、「たかが」金融の事務員だ。社会人3年目にして人に物を売ったことはなく、ゼロから何か生み出したことも、現状を変えようと思ったこともない。

そんなわたしでも、変われるだろうか。

生まれ変わるための準備期間。それが、私の働く理由

いま、事務などの業務はAIがこなす時代に突入している。わたしの会社は人を解雇せず、今残っている業務を再分割して、事務の職員に仕事を分け与えている。とてもいい会社だと思う。
でも、社会は変わってきている。わたし自身変わるべきだし、変わりたい。
生まれ変わるいい機会だ。

わたしが今、働く理由は変わるためだ。
今、コロナ禍の中で、次の仕事を見つけるのは相当難しい。とくに何の取柄もなく、何の仕事に就きたいかも分かっていないわたしのような人間ならなおさら。

とりあえず、今は準備期間として、自分を見直している最中だ。
女性のキャリアチェンジを応援、サポートしてくれるサービスにも登録し、自分の向き、不向きなモノや事を調べている。そんな余裕があるものも、とりあえず今の金融の仕事があるおかげなので、そこは甘い蜜を吸わせてもらっている。

働く理由はまた変わっていくのかも知れないけれど。
わたしにとって働くということは、次に向かうためである、今現在は。