私はお酒が好きだ。それはお酒というものが好き、それもあるが、お酒を飲む場所で過ごす時間、雰囲気それを含めて好きなのだ。個人的には最近は1人で飲みに行き、カウンター越しにお店の人と話したり、たまたま来ていたお客とその時を楽しんだりそんな楽しみ方も覚えた。

私はお酒が好きで、楽しみとして生きている。友人の誘いにもなるべく乗ろうと考えている

私は昔から、友人や先輩に呼ばれたらなるべく誘いに乗ろう、そんな考えでいる。
でも世の中にはどうしても体がお酒を受け付けない人もいるし、人間は体の構造的に男性よりも女性のほうがアルコールは分解されにくい。だから、女性で本当に飲めない人もいるのだ。私はお酒が好きだし、それを楽しみとして生きている。

しかし、その人たちからしたらお金を払ってまでしらふで酒場に繰り出しても…といった気持ちや、1人だけノリが悪いと思われそうといった気持ちがあるのだと思う。もちろん、社会での関係性を保つ為、年下としてそれなりに上手くその場で振る舞うという術を持つことも重要なのだとは思うが、お酒を飲まない食事会を定期的に開くなど、周りの考慮があってもいいと思う。年上の誘いを断れない若者も沢山いるからだ。もちろんこれはお酒に弱い男性に対しても同じように言える。
自分が絶対楽しいと思っていることは、案外周りの人の当たり前ではない。この世に絶対なんていうものは存在しない。

「女の子でホイホイ飲みに行く子は軽い」店で声をかけてきた50代の男性に言われた

ある時、私がカウンターで1人で飲んでいると、店にたまたま来た50代くらいのおっさん2人に、よかったら一緒に飲まないかと言われた。泥酔してるわけでもなさそうだったし、了承した。別に何かされたわけではないが、途中からとても不快な気分になった。最初のうちは普通の会話だったのだが、1人でも仲間内でもよく飲むということを伝えると、こう言われた。
「女の子でさ~、ホイホイ飲みに行く子はやっぱり軽いっていうか、誰でも行けそうな感じがあるっていうか、ガードが甘い感はあるよね~」
もう1人も、わかるわかると頷いていた。
この人達は私のことをそう見てるのかと気づいた。自分たちが声をかけて来たくせに何様なんだと思い、腹が立ったので、次の日が早いのでと言ってお暇した。

飲みに行く女は軽い、そんな考えの理不尽さに呆れた。何を楽しいと思うかは人の自由だ

帰り道に考えていたが、何故男だと飲みに行くのが許されて、女だとそう言われるのか、不思議でならなかった。毎回泥酔し、店で、はだけて寝ているとかなら言われても仕方ないと思うが、飲みに行く奴は軽い女という勝手なイメージをつけられるのは御免だった。
私からすれば、声をかけて誘いに乗ってくれた二回り以上も年下の女性に、あんなデリカシーのない発言をする中年男は、どつかれなかっただけありがたいと思えと思った。

飲みに行かなければノリが悪い、飲みに行く女は軽い、そんな考えをしている年上の理不尽さには呆れる。何を楽しいと思うかは人の自由だ。楽しい時間を共有したいと思うなら、そこの場を苦手とする人にどうしたら少しでもいいと思えるのか、代替案はあるのか、デリカシーのない発言はしてないか、今一度考え直す必要がある。
もちろん、きちんと配慮できる大人も沢山いるのだから、そういう大人が増えて欲しい、私は強くそう願う。