私ははっきり言って、周りの平均的な女子よりも、バストサイズが大きいほうだ。それは自分でもそう思うし、友人たちからも言われる紛れもない事実である。

胸が大きくて一番大変なのは「下着選び」。デザインがかわいくない!

よく胸が小さいことが、コンプレックスだという女子がいる。私は、胸が小さい子のほうが断然かわいいし、男性から愛されると思う。だから、羨ましくて仕方がなかった。

最近では、羨ましがったところで、自分のバストが小さくなるわけではないのだからと割り切っている。胸が大きいだけで、かわいく着こなせるはずの洋服がうまく着こなせなかったり、実際より太って見えたりする。

そして、何より大変なのは、下着選び。大きいサイズの下着をを販売しているお店がなかなかない。やっとのことで、自分のサイズを見つけたとしても、かわいくないデザイン。かわいくなくても仕方ない。デザインなんて、こだわってはいられない。

しかも、ものすごく高い。普段着ている洋服よりも高いものばかりで、デザインもそこまで自分の気に入ったものではないので、下着の買い物は悩みの種である。

以前、彼氏とのベッドタイムでも、下着がかわいくないので自信が持てなかった。かわいいセクシーな下着は、胸が小さい子は似合うだろうし、種類も豊富で選びたい放題だろう。

こうやって、羨ましいと思っている理由を述べたとしても、胸が小さい子たちは必ず決まってこういう。「そんなのぜいたくな悩みだよ」「私はあなたが羨ましい」「私たちに対する嫌味なの?喧嘩売ってるの?」などなど。本当にそんなこと微塵も思っていないのに。むしろ私は、みんなに憧れてるのに。

バストサイズでの悩みは、これだけに尽きない。

男性たちの視線が目線ではなく「バスト」に向けられていることが多い

私の胸には、悪い男たちを無意識に引き寄せてしまう変な力が宿っているのだ。どんな洋服を着ていても、良くも悪くも胸が目立つ。だから、男性たちの視線が目線ではなく、バストの先に向けられていることが多い。

いやらしいとか、そんな気持ちになるのではなく「ああ、やっぱり男の人たちは私の胸に興味があるんだな。私に興味があるわけではないのだな」と何ともやりきれない気持ちになるのだ。

以前、全く男性との出会いがないので、一時期友人の勧めでマッチングアプリに登録していたことがある。そして、何度もやり取りを繰り返し、直接会うことになっても、何かの拍子で「てか、胸大きいね」と、必ず男子はこの話題に触れてくる。

アプリのやり取りだけでは、バストのサイズまでわからなかったけれど、直接会って見たら胸が大きい、ラッキーそんな思考回路だろうか。この話題に触れてくる男性は、すぐにいわゆるお持ち帰りをしたがる傾向にあることを学んだ。怖くて押し切れずに、自分を守れなかったことがあってから、アプリも怖くてやめた。

もうこんなことは、二度と起こってほしくはない。自分で事故を未然に防げなかったことも悔しいが、今後私は自分の前に現れ、自分のことを好きだと言ってくれる男性を、本気で信じられるのだろうかと不安でいっぱいだ。

この男の人もただの私ではなくて、胸が大きい私を好きになったのではないかと。もし胸が小さかったら、嫌いになられてしまうのではないかと。そうやって、男性を素直に信じられなくなってしまった自分のことが嫌いだ。

親からもらった「大事な体」をコンプレックスにしたくない!

でも、大きな胸も親からもらった私の体の大事な一部分である。だから、それをコンプレックスにはしたくない。

学生の頃は、胸が大きいことを友人にからかわれることが嫌で、猫背にして胸を隠すように生活していたけれど、今では慢性化してしまった猫背を改善できるよう努力している。猫背を直すと同時に、ありのままの自分の胸を受け入れてあげられるようになりたい。

だが、将来付き合う男性には、胸ではなく私だけを見てほしい。大きなバストの私だから好きなのではなくて、私をただただ好きになってくれる人と出会いたい。

私の最高の元カレは、以前「○○は、その胸がコンプレックスだというけれど、初めて会った日は胸のサイズなんか全く気が付かなかったよ。だってそれよりも笑顔で楽しそうに話す○○がかわいかったから」と言ってくれた。こんな風に言ってくれる人に、再び出会えますように。