私が周囲の思想を変えるなら、女と男という考えを変えたい。

大体にぎわっている、若者に人気のスポットにはカップルが大勢いる。だが、同性のカップルは「ほとんど」見ない。それは、世間の目が怖いから、公で堂々とできないからであろう。

「ほとんど」と言ったのは、私がショッピングセンターのトイレからでた時、男性二人が手を繋いで歩いて去っていくのが見えたから。

その時私は感動した。そして憧れを持った。あの人達は強く、この世間の目を変えようとしている革命家であると、少し大袈裟かもしれないがそれぐらい感銘を受けた。

一度だけ恋人繋ぎをした。彼女は自宅で「辛い」と泣いていた

私も同性愛者なわけだけれど、1年前ぐらいに彼女と街を歩いたが、決して手は繋げなかった。お互いに周囲の目線が怖かったからだ。エスカレーターでイチャイチャしているカップルを一緒に見ていると惨めな気持ちになる。

一度恋人繋ぎを少しだけした事があるが、何人かに冷ややかな目で見られてしまい、すぐにやめた。その後、彼女が家で辛いと泣いている姿をみて私も苦しくなり数日後に別れた。

別れた後、酷く落ち込んだものだ。「普通」ではない私達がいけないのか、「普通」という概念が一体どこに記されて認知しているのか、悲しみや怒りの感情さえも覚えた。悩みに悩んだ結果、生きにくい世の中である事は分かった。まだ、同性愛者であると一部の人間やネットの世界へ声を上げることが出来るのは唯一の救いだ。それは、私達のような人の中で勇気と強さを兼ね備えた人間が行動してくれたおかげなわけで……。

ひとまず、LGBTQが広く認識され始めた事はとてもいいと思うが、認識だけでなく、そういう人を見掛ける日常にも慣れて欲しい。同性愛者が普通の男女交際をしている人達のように堂々と生きていける世の中ならどんなにいいだろうか、と何度も考えたことがある。

どんなに行動を起こしても偏見の全てはなくならないだろう。けれども、その許容される為の行動や政策をどれほどサポートしてくれるかで私達のような人間は普通の扱いを受けるかどうか決まると思う。

カップル用の割引やイベントで、何の説明もなく受け入れてほしい

つまり、私は外で自然に「あ、カップルだ」と思ってもらえるだけでいい。「女と女?」「男と男?」「女?男?どっち??」などという見解はぜひやめて頂きたいものだ。

そして私の理想は、彼女ができたと両親にも友人にも自慢し、一緒に手を繋いでデートをして、カップル割引や招待のイベントで何の説明もなく受け入れて貰って楽しむ……。そんな日常を体感してみたいなぁと妄想することもある(笑)。

こんな偉そうに言っているが、だからといって何か行動しているのか?と聞かれればそうではないが、ネットなどで私のような人達を励ます言葉や文章を上げているぐらいで……( ̄▽ ̄;)

一番いいと思うのは、世界や国のお偉いさん達や有名人の方がどんどんレインボーマークをアピールして、広めていって頂けることを願うばかりです。

差別発言などにはくれぐれも注意してもらいたいものですね……。