かがみよかがみ編集部では、「わたしが働く理由」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、ユーグレナとかがみよかがみ編集部が一番心に響いたエッセイを紹介いたします。

今回は、ユーグレナ最優秀賞1本、優秀賞として5本のエッセイをご紹介いたします。

◆ユーグレナ最優秀賞

仕事を選ぶ=未来を選ぶ。人々の「仕方ない」が少しでも減るように選択肢を(ワロタエブリデイ)

転職支援の仕事についているというワロタエブリデイさん。自身の「働く理由」がエピソードとともに丁寧に描写されています。中高の部活や大学受験、就活を乗り越えてきた経験、友人への自身の発言を客観的に振りかえりながらも、熱のこもった文章にひきこまれました。

「私は、どんな理由で働くにしても、できるだけその人の未来が広がるように、選択肢を増やす手助けがしたい。私はそのために働くのだ」

力強く芯のあるワロタエブリデイさんの「働く理由」。読み終えたとき、明日からも仕事を頑張りたいなと前向きな気持ちになれる、素敵なエッセイでした。

◆ユーグレナ優秀賞

働く理由。自分のためで、誰かのためで、やっぱり最後は自分のため(葉月このみ)

冒頭から惹きこまれ、温かさもありながらどこか淡々とした切なくなるような文体に一気に惹きこまれたエッセイでした。特に次の2文が強く印象に残りました。

人生に意味はなくても、わたしの仕事は誰かにとって意味がある。視力が落ちても、体型が崩れても、意味はある。意味があるって、命綱だなと思う。

人生で長い時間向き合うことになる仕事。嫌気がさしたとき、毎日に意味を見いだせなくなったとき、大切に読み返したくなるエッセイです。

バイト先の「仕事ができないおばあちゃん」は、実はすごい人だった。その半生とは(ゆっこ)

若い人の多いバイト先で、分からないことも恥ずかしがらず果敢に質問する60歳の素敵なおばあさん。「年を重ねてもこういう人でありたい」という感想も寄せられたエッセイでした。

人生に迷ったとき、仕事が辛いと感じたとき、アベさんのことを思い出し、頑張ろうと前を向くことができている。

何かがうまくいかなくなったとき、ふと心の支柱になるような出会いがとても素敵だなと感じました。力強く前向きな読後感で、アベさんとの出会いを追体験しているような気持ちになりました。

自信のなさから選んだ職業「看護師」。今は働く理由になりました(ジェム)

看護師として働くまでの過程を、心情を軸に丁寧に振り返り、綴られているのが素敵です。

自信のなさから辿りついたという、看護師のお仕事。働くなかで誇りや自信を感じていくジェムさんの姿はかっこよく、読んでいるこちらまで勇気をもらえるようなエッセイでした。

過酷な状況の中、笑顔でいることを心掛けていた仕事中に事件は起きた(四月一日雀)

「働くことは、手紙」という言葉がとても印象的なエッセイでした。リハビリ科でのお仕事の描写は臨場感にあふれ「何笑ってるんだ!!!!」という利用者さんの言葉には思わず読んでいるこちらまで怒られたような想いになりました。働くことの大変さや辛さと、やりがい。バランスを取ることは簡単ではないですが、改めて働くことへの希望を見出せる素敵なエッセイでした。

夢だった国際協力ができない。だから私は、チョコレート屋さんで働く(れてぃ)

数多あるアルバイト候補から、フェアトレードのチョコレート屋さんを選んだれてぃさん。been to barという仕組みや、お店の理念も丁寧に綴られています。

「働く理由」の背景には、持病があったとのこと。きっと大変な経験や葛藤があったことと思いますが、そんな困難を乗り越えたれてぃさんの温もりのある文章がとても素敵なエッセイでした。

以上、「わたしが働く理由」のユーグレナ最優秀賞、優秀賞作品の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!

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