父へ

私の父は、不器用だけど娘思い・家族思いなのを知っているよ。
そんな父に実は伝えたいことがある。

言葉にして父に伝えたいことは「ありがとう」の5文字。
今も昔も沢山迷惑をかけて、沢山負担をかけてしまったこと。
でも、そんな我が子がやりたいことをサポートし続けている父には感謝しかない。

苦労して育った父、不器用ながらも娘想いの父を尊敬している

「気持ち悪い!こっちこないで」と、よくありがちな娘が父親に対して反抗する言葉があるが、私は「気持ち悪いからこないで」と思ったことは一度もない(どちらかというと妹の方が(笑))。
父親に「考え方が古い!」と思ったことはあるけど尊敬はしているし、不器用ながらも娘のこと・家族のことを思ってくれていることを感じているから。

なぜなら、父は、幼い頃から苦労していることを知っている。
父の父(祖父)は、中学生の頃に病気で亡くなった。祖母と叔母さんの3人暮らしで大変だったと思う。苦労して有名大学に入学し、大手企業に就職しずっとその会社で勤務をしている。
具体的にどんな仕事をしているのか、今でもわからないのが、父の名前で検索をするとヒットする。内容をみると、頑張って勤めていることを実感する。

「この頑固親父!!」と何度も思ったことはあるけれど……

仕事も多忙な中、自分の為に勉強も続けている父。少し寂しい思いはしたことはあるが、家族サービスは忘れていない。
昔の写真をみると、常に出かけている写真ばかり残っている。きっと幼いころに父親を亡くして、父親との思い出をつくることができなかった思いを、私たち娘とつくりたいという気持ちが強いのだと、大人になった今は特にそう感じる。

娘達の行きたいところに連れってくれて一緒に楽しむ父。
その反面で、怒ると怖いし、面倒で嫌だった時も何回もある。
「この頑固親父!!」と心の中で何度思ったことか……(今でも思うことがある)。
あの頃を思うと、男は父しかおらず、娘2人とどう接していいかわからなかったのかな……。
(と思っているが、真相は聞いたことがないからわからないが)

「考え方が古いし厳しいし面倒」な父だが、勉強やお金のこと世の中のこと、わからないことがあるとすぐに答えてくれる頼りがいがある人。
今でもわからないことがあると、聞いて助けを求めている。

私が生まれたとき、20歳になったら渡そうと書いてくれた手紙

そんな父を見ていると、理想な男性像も「勉強以外の知識もある人」を求めてしまう。もしかしたら、「理想が高い」と言われるのは父の姿を見ていたからかもしれない。(ファザコンでは決してはない)

娘思いな父だと改めて感じたのは、生まれたときに20歳になったら渡そうと決めた手紙。
20歳すぎた数年後に手紙をもらい読んだが、泣いてしまった。
まだ生まれたてで、どんな子になるかわからない我が子に向けて書いた父の姿を思い浮かべると、涙がでる。

父への私の思いは、家を出る時に伝えたい。
家をる時というと結婚する時なのだが、その時には今までの思いを綴って父に贈りたい。
(現実は甘く、そんなお相手もいないが)

私の父は偉大だ。
いつもありがとう。

娘より