あなたと別れてから4か月。今でもあなたへの感情を消化しようと試行錯誤の繰り返しです。
未練がましい感情が湧き出てくる度に、「もう耐えられない」とあなたに降参したあの日の気持ちを思い出せない自分が不思議でたまらない。社内にいるあなたを見かけても慌てずに済むくらい、廊下ですれ違っても冷静を装えるくらいの落ち着きを取り戻した今だからこそ、改めて過去の自分と向き合って、「別れよう」と言ってしまったあの時の気持ちを思い出したい。そうしたら、少しはあなたへの感情を消化できるかもしれないから。

予防線を張るあなたに合わせることが、段々と窮屈になっていった

社内唯一の同級生として出会った日から2年が経った頃、「ギャンブルにはまった経験もあるけど良かったら付き合ってほしい」と、まるでギャンブルが犯罪であるかのような言い方で告白されたことがきっかけで付き合うことになった私たち。彼氏でもあり、男友達でもあり、これまで男友達がいなかった私にとっては新鮮な毎日だった。

それでも付き合い始めて3か月、当時の私は予防線を張るあなたに合わせることが段々と窮屈になっていた。
「ただ話を聞いてほしいだけなら止めた方がいい。相談に乗ることが苦手だから」
「来月の予定を決めるのは止めた方がいい。仕事で会えなくなるかもしれないから」
そう言ってあなたは何気なく私の言動を縛った。
小さなことでも気にしすぎてしまう私自身の元々の性格も相まって、身動きが取れなくなってしまった私は、他愛もない会話すら楽しめない状況に一人だけ陥ってしまった。

本当に身動きが取れなくなるくらい最強レベルの言葉に私は…

好きな気持ちと窮屈な気持ちの狭間で過ごし続けることに限界を感じた私は、やっとの思いで自分の気持ちをあなたに伝えた。
そんなことで?と驚いたと思うけれど、「悪気があるわけではない。期待させて悲しませたくないだけ。気を付ける」と言って、あなたは私に期待させた。

それなのにあなたは数か月後、本当に身動きが取れなくなるくらい最強レベルの言葉で私を悲しませた。
「結婚する気はない。知ってもらったほうがいいと思ったから」という言葉で。

そして私は、前述の通り、大きな白旗を掲げ、降参した。

私が感じるあなたの性格と、向き合いたかっただけなのに

……。
思い出した。はっきりと思い出した。とてもとても嫌な感覚。今後数日間は未練がましい感情が湧き出てくることがなさそうなくらい、真っ黒な感情が私を支配している。
相談に乗ってくれないことに悲しんだわけじゃない。
来月の予定を決められないことに悲しんだわけじゃない。
結婚する気がないことに悲しんだわけじゃない。
「予防線を張るような言葉使いに気を付ける」と言ったあなたに期待して、まんまと裏切られたことに悲しんだのだと、声を大にして言いたい。

私はね、ただコミュニケーションを取りたかった。あなたがどんな人なのかを自分の感性で受け取りたかった。私の軸であなたを理解したかった。あなたが言うあなたの性格よりも自分が感じるあなたの性格と向き合いたかっただけなのです。

私たちはちゃんと付き合えていたのだろうか。こんなにもコミュニケーションが取れていない2人は果たして付き合っていたと言い切れるのだろうか。なんとなく、本当に何となく、次のテーマが見つかってしまったかもしれない。

あなたへの感情を消化する試行錯誤はまだまだ続きそうだ。