ついこの前まで、女子大に通っていた私。
「生理来た~、ナプキン持ってない?」
「予定日過ぎたのに、全然くる気配ないねんけど(笑)」
「今日3日目やからお腹痛い~」
休み時間に往来する言葉たち。
堂々と話せるのは、女子大特有のことかもしれない。
勿論、話すのも聞くのも女子だけなので、ほぼ全員が共感して、寧ろ盛り上がったりもする。
こんな感じの空気に4年間居続けた為、この感じに慣れてしまった。
生理痛に耐えられず、ベッドから動けない時も…
生理のタイプは十人十色だと思っているが、私の症状を例として挙げると、その時の精神状態が生理にとても影響してくるタイプだ。
高校入学当初に入った部活で、周りと上手く付き合えず、でもすぐに部活を辞めることなんてできないと思い、なんとか3ヶ月耐えてみたが、限界が来てしまい、部活を辞めたことがあった。
その翌日、3ヶ月ぶりの生理が来た時は自分の体があまりにも正直すぎて、今でも思い出すと笑ってしまう。
そしてもう一つ。
私は生理痛やPMS(月経前症候群)感じることがある。私が今までに経験したことある症状は、頭痛、腹痛、腰痛、吐き気、浮腫、突然襲ってくる孤独感や無気力。
毎月、すべてが起こる訳ではないし、度合いも違う。
耐えられる程度の痛みの時もあれば、ベッドから動けない時もある。酷い時は学校の授業を受けられず、授業を欠席したこともあった。
就活のアンケートに違和感。「生理痛はありますか?」
そんな私が生理に対して違和感を感じたのは、丁度1年前の梅雨の頃のこと。
内定がまだ一つももらえず、今度こそはと意気込んであるクリニックの面接に行った。
採用担当者との面接を終えた後、書面のアンケートを答えることになっていた。
志望動機や就活で重視することなど、就活らしい質問に答えて、質問も終盤に差し掛かった時に私の脳内はパニック状態になった。
「生理痛はありますか?」
(あると答えた人へ)
「生理痛の対処法はなんですか?」
聞いてくる理由はすぐにわかった。生理痛が理由で仕事を欠勤してほしくないからだ。
もしも生理痛を考慮してくれるなら、仕事が始まってから聞けばいい話だ。
頭の中が整理できないまま、面接を終え、自宅に着いた。
玄関にある鏡には雨でボサボサになった髪と濡れたリクルートスーツが映り、下を向けば慣れないパンプスを履いてできた、水膨れとパンパンに浮腫んだ足。
なんで就職活動に関係ないところで傷ついてるのか?
そう思うと、玄関で1人泣き崩れた。
この後私は、就職活動ができなくなった。
生理痛に「耐える」以外の選択肢を
その後、私は周りの人たちに手を差し伸べてもらい、力を借りて、現在は正社員として働くことができている。
先日、初めて休暇届を見たが、休暇理由の項目に「生理」という項目があった。
しかし、職場内で生理休暇を取っている人は見たことがないし、もし私が生理休暇を取ったとしても、周りの目を気にしてしまい、堂々と休暇届を出せる自信はない。
それはまだ生理は周りも私自身も何か良くないイメージを持っているからではないかと思う。
私は生理や生理痛が何かの障害になることのない世の中になってほしいと思っているし、障害になることに対して違和感を持てる世の中になってほしいと願っている。
そして私自身も自らの生理によって起こる痛みや苦しみに対して、「耐える」以外の選択肢を堂々と持てるようになりたい。