生理への考え方って本当に十人十色だ。
生理への第一印象がポジティブな人もいれば、はたまたネガティブな人もいる。あとは生理がつらいものだと後ろ向きに捉えてしまいがちな気がする。
出血が多かったり、生理痛がつらかったりすると、どうあがいても楽しい気持ちにはなれない。
生理をポジティブに捉えていた私の、生理への第一印象
振り返ると、生理が始まったばかりの頃はポジティブに捉えていた。けれど、生理痛や出血量に悩まされるようになり、22~23歳頃にドン底期を迎えた。
婦人科を受診して低用量ピルを飲み始めると、嘘みたいに悩みは軽くなった。もし受診していなければ、あのつらさが今も続いていたかもしれない。幸いなことにピルが合っているので、今は生理と仲良く付き合えている。
ここからは原点に立ち返って、生理への第一印象について書いてみようと思う。
小学校中学年の時に女子だけが集められた教室で、小さな冊子とナプキン1枚が入った袋をもらった。生理の話を聞いたはずなのに、詳しい内容はあんまり覚えていない。
家に帰った後で冊子を読み直してみた。リアルなイメージはできなかったけれど、未知なるものへのふんわりとした期待が生まれた。いつかわたしにも生理がやって来るのだ!
期待した「いつか」がようやく来た14歳。母も私も安堵感に包まれた
でも、わたしが期待した「いつか」はすぐには来なかった。
友達は生理を迎えるのに、わたしはまだだった。体格が小さいから、生理が来るのは遅いのだろうと子どもながら勝手に考えていた。
だんだんと生理は待ち遠しいものに変わっていった。生理を迎えた友達をどこかうらやむような気持ちで眺めていた。
14歳の時にやっとわたしにも生理がやって来た!極端に遅いわけではないけれど、ほっとした。戸惑いや恥ずかしさも多少あったけれど、安堵感の方が勝っていた。
わたしが生理を迎えた時、お母さんも胸を撫で下ろしていた。大人になってから聞いてみると、実はお母さんも娘に生理がちゃんと来るのか心配していたらしい。
生理の話から脱線するけれど、お母さんは子どもの疑問に対して正直に答えてくれるタイプだった。お母さんが弟を妊娠している時、わたしは4歳児だった。
まんまるなお腹を見ていると、赤ちゃんがどうやって出てくるのか不思議で仕方がなかった。「赤ちゃんはどうやって出てくるの」と聞いたら、いつもと変わらない調子で「下から出てくるんだよ」と教えてくれた。
生理を迎えても変わらず、ニュートラルな対応の母が心地いい
そんなお母さんだから、わたしが生理を迎えた時もいつもと変わらない態度だった。お祝いごととして特別視するわけでもなく、隠すべきものとして扱うわけでもなく、至ってニュートラルな対応で、それが心地良かった。
決して塩対応なわけではなかった。ナプキンや生理用ショーツを一緒になって楽しく選んでくれた。
ドラッグストアで、どれにしようかなと迷っていたのは15年も前のことなのだ。
待ちに待った生理だったから、最初はナプキンを選ぶだけでも嬉しかった。わたしのお望み通りに、お母さんが使っていたものとは違うナプキン数種類を買い足してくれた。実験好きで飽きっぽいわたしの自己満足に付き合ってくれて、本当にありがたい。
今は生理と仲良く付き合えている。妊娠・出産に対して、ものすごくぼんやりとした願望しかない。だから、引き続きつらさ控えめの生理ライフを送れたらいいや、それが率直な気持ちだ。きっと生理への考え方はこれからも形を変えていくだろう。
でも、お母さんのおかげで生理の始まりが、心地良い思い出になった。それはこれからも変わらない。