学校で、職場で、偶然めぐりあった「あの人」が、私を変えていった。ふと交わした何気ない一言が、私の気持ちをあたため、心を冷やしていった。私と他者とのつながりから生まれたエピソードが、私の日常を加速させ、人生を彩っていく。
「かがみよかがみ」がオープン1周年を迎えた昨夏以降、「コミュニケーション」カテゴリーに投稿されたエッセイのなかで、最も多くの方に読まれたエッセイ5本をご紹介します!
<第1位>
ドタイプの彼は会社の大学生バイト。私はヤリたくて、一線を超えた…(はるはら)
【あらすじ】会社で出会い、一目見て「ど真ん中」だった彼。それでも相手は年下だし、大学生のアルバイトという関係上、理性もあった。しかし、酒席で夜も更けていくなかで恋愛の話になり、私の欲望はどんどん加速していった。
<第2位>
「いけないんだよ!」と私が注意した彼は、その後教室へ来なかった(安芸安子)
【あらすじ】いたずら好きで、周りから迷惑がられていた小学生の同級生の男の子。いじめられて不登校になったが、中学校では姿を見せるようになった。その彼が持ってきた、あるイラストを私が注意すると、彼は今まで見たことがない悲しい顔をした。
<第3位>
宿題を忘れて謝った私に先生は言った。「先生、家でキリン飼ってるんだ。信じてくれる?」(普通の中村)
【あらすじ】テストはいつも満点で、先生の言うことをよく聞く。小学生の時、私はそんなマジメな子だった。六年生のある日、生まれて初めて宿題を家に忘れた。「ちゃんとやったんです」と素直に打ち明けた私に、先生は不思議なことを言い始めた。
<第4位>
「リーダー気取りでうざい。あなたは幽霊部員」と彼女の言う通り、私は傲慢だった(柚はちみつ)
【あらすじ】幼い頃から踊ることが大好きだった高校生の私は、ダンスサークルをつくった。メンバーを集め、振り付けを決めた後、期末テストでしばらく足が遠のいていた。久しぶりにサークル室に行くと、そこは私の知らない世界になっていた。
<第5位>
男女関係なく人を愛し、欲情する彼女。本当の彼女を知らなかった(マヨイ)
【あらすじ】大学で知り合った彼女は、女子トイレには入らず身障者用のトイレを使い、胸にはサラシを巻いていた。話し方や姿は男性のようだった。男女関係なく人を愛する彼女のような存在に初めて出会った私は、どんどん距離を近づけていった。
以上、「コミュニケーション」カテゴリーの年間読まれました賞でした。
今後、ほかのカテゴリーでも順次、発表していきます。おたのしみに!
みなさまからのエッセイ投稿もお待ちしております!