9月も終わるというのに、この時期に1次面接すらまともに通らない

もう9月も終わるのに内定が出ない。
内定が出ないどころか、1次面接すらまともに通らない。
もう9月も終わるのに。

周りを見渡せば次々に内定を手に入れていて、「あとは卒論だけだね」「これで自由になった」なんて安堵の声が聞こえてくる。
内定率は90%を超えていると聞くし、いわずもがなめちゃめちゃくちゃ焦っている。
いや、焦っているというよりは放心に近い。
3次面接につまずいているだとか、あと一歩の最終面接に通過しないだとか、そんなレベルじゃない。
この時期に1次面接すらまともに通らないのだ。

やばい。
やばすぎる。
自分はやばい奴なんじゃないかと思えてくる。

基本的を見られている1次面接。通らない理由に思い当たる節がある

1次面接といえば、本当に基本的なところを見られていると聞く。
人としての常識だったり、社会に出られるだけの水準を満たしているかを見られていると聞く。
それに通らない。
自分はやばい奴だったのか。
社会に認めてもらえない存在なのか。
放心である。

正直思い当たる節はいくつかある。
声が小さい、ハキハキと喋れない、自信がない、目線をすぐ逸らしてしまう、笑顔が気持ち悪い、挙動がおかしい(最後の二つに関しては、書いていて泣きそうになりました。敬具)。

そして何より、準備をしていない。
そりゃ受かるわけねーだろ!!!と、たくさんのお声が聞こえてくるような気がします。私もそう思います。
そう。そうなのだ。
私は努力ができない人間だった。
いわゆる、真面目系クズという奴だ。

真面目と言われてきた私は知っている。真面目なフリをする楽さを

昔から、「真面目」と言われてきた。
高校生の時は生徒会なんかもしていて、先生からの評価も良かった。
大学では比較的ちゃんと授業に出席して、課題に取り組み、成績は良好。
学生時代の私は、「真面目」という言葉に救われてきた場面が多かった。学生時代とは、真面目であればなんとかなるのだ。
先生からは目をつけられないし、たまに忘れ物をしても特に怒られない。
三者面談では、素行を褒めてもらえるし、お母さんもルンルンだった。
真面目であるというのは、実はすごく楽なのだ。

いや、違う。
真面目であるふりをするというのが、すごく楽なのだ。
本当のところ、私はそんなに真面目じゃない。
テスト勉強は夜から始めてオールするし、提出物も実はギリギリだったりする。
だけど、あまり気付かれない。
隠しているわけじゃないけど、全然気付かれない。
「真面目」という印象が凌駕して、私を包み込んでくれた。
そんな風に、真面目であるふりを続けた私は、いよいよ自分の武器は真面目さだと勘違いするようになる。
そして、それがきっと私を救うのだと、高を括るようになる。
その結果が今だ。

中途半端な真面目さだから、碌なエピソードもなく、ふわふわとして覚束ない。
というか、「真面目」なんて就活の上ではもはや前提なような気がする。
もっと言えば、本当は真面目じゃないから、そもそも就活対策をしていなくてスタートラインに立てない。
自分には誇れることなんて全然ないから、きっと「真面目」が私の弱さを隠してくれると頼り切っていた。
私は、私を救うと思っていた「真面目」の甘さに溺れ、そして自分を呪ってしまっていたのだ。

思えば、学生時代の「真面目」も本当は周りから見透かされていたのかもしれない。
私は、周りの人の優しさに助けられてきた。それだけだったのだ。

真面目系クズな私を受け入れる。同じ枠に入らないといけない焦燥感

弱い自分を自覚する。
目を合わせる。
私が3月からの約7ヶ月の就活を経て、収穫したものはただそのことだった。
気付けたからといって、今何か変わったのか、努力できているのかと言われれば全くそうではない。
やっぱり私は真面目系クズだ。
それでも、生きていくのだとしたらどうしたものか。

とりあえず真面目系クズな私を受け入れるところから始めてみよう。
周りを見てみると、みんな自分の将来に向かって努力している。将来とまでは言わなくても、来年に向かって努力している。
そんな姿を目の当たりにすると、自分に嫌気が差してしまうし、同じ枠に入らなくてはと焦燥感が襲う。
就活をしていると、みんなと一緒じゃないことはやっぱり怖いと感じるし、一緒に見てもらえないことも怖いと感じてしまう。

いつか「こんな私でもなんとかいけた」と笑えたら、それが私の人生だ

けれど、どこまでいっても私は私でしかない。
私は私にしかなれない。
やる気が出なくて項垂れているばかりの自分でさえ、私である。

だから、全てまるっと受け入れてしまえるように。そんな自分になりたい。
こんなのは開き直りだと、叱咤されてしまうかもしれない。そんなんじゃ就活終わらねーと言われてしまうかもしれない。そんな声も丸ごと飲み込んで、しっかり食べられるようになりたい。もぐもぐ(ごめんなさい)。

自分の良さとかアイデンティティとか、そういうものに囚われないで、寄りかからないで、ただどんな時も平然と笑っていられるようになりたい。
そうしていつか、「こんな私でもなんとかいけたな!」と自分の弱さと肩を組んで笑っていられたなら。
それが私の人生であればと、ただそう思う。
でも出来れば来年ちゃんと就職できてますように!!!!
頼む!!!(泣)(全力土下座)