みんな、騙されるな!就活は楽しいぞ!
就活は楽しい。就活を終えた今、思い返してみると自分の就職活動は総じて「楽しかった」。
もちろん、楽しくないこと・ムカつくことも山ほどあった。それも全てひっくるめて「楽しかった」のである。今回はそのことについて記そうと思う。

就職活動は大学3年生の年の3月に始めた。決して早い方ではない。そしてエントリーをした企業は、実に……4社。
少ない!少なすぎる!だが、言い訳をさせてほしい。なぜこうも受けた企業が少ないのかというと、早々に第一志望に内々定を頂いてしまったからである。
批判は重々承知の上で、どうか最後まで話を聞いてほしい。そこに辿りつくまでにだって、一丁前に紆余曲折はあったのだ……。

唯一面接で落ちた会社で、入室した瞬間に感じた「それ」

実際のところ面接は2社しか受けていない。つまり2社、エントリーで落ちた。不思議なものでエントリー段階で落としてくれた方がダメージは浅い。採用担当の皆様、落とすならさっさとお願い。
そういった意味で「唯一面接で落ちた1社」についてはかなり思うところが、ある。それどころか、正直、失望した。多少なりともその会社に感銘を受けたから敬意を持って受けに行ったというのに、その仕打ちがこれか、と。
落とした事に対してではなく、面接の内容についてだ。入室した瞬間に、言語化するのは難しいのだが、面接官のおじさまたちからとても「見下した」空気を感じたのだ。
「あっ、きっとここには行かない」と思った。大人なのでそれを態度に出すことはなかったのだが。

それが勝手な思い込みだったとしても、一瞬でも「それ」を感じてしまったら、もうその人たちの元では働けない。就活生にこそ上司を選ぶ権利がある。それを「好き・嫌い」のような直感で決めたっていいはずだ。
しかしまあ、どうせ就職しない会社の将来を危ぶんでも仕方がない。私に出来ることは「あの企業の面接は最悪だったよ」とより多くの後輩に伝え、見下されて傷つく人を減らすことくらいである。喜んで尽力しよう。

自分のキャラクターを前面に出せた内定会社での面接。最後は愛なのだ

一方で、就職を決めた第一志望の企業の面接はひたすらに「楽しかった」。緊張はもちろんした。なんなら人生で一番した。
しかしそれ以上に、大好きな会社の内部に足を運べて嬉しかったし、自分のキャラクターを恐れずに前面に押し出せたことも良かったのだと思う。面接中に「いいぞ、もっとやれ」という空気を出してくれた面接官にも、とても感謝をしている。
きっとこのように「言語化出来ないポジティブな空気を交換し合える」ことが内々定への一番の近道なのだと思う。つまり、最後は愛なのだと思った。
学歴よりも学チカよりも、目の前の相手に誠心誠意向き合うことの方がよっぽど尊いことだ。

私の就活が「楽しかった」理由はつまるところ、ありのままの自分でぶつかっていった結果、それが認められたからだと思う。社会に存在が認められたような気がして嬉しかったし、「生きてていいんだ」とさえ思った。

企業に「選んで頂く」のではなく、「どこで働きたいか吟味する」

私は内定を貰うまで、本当に自分に自信がなかった。就活のことを考える度に胸が痛くなっていた。でも、内定を貰った今、就活中の自分に会えるならこう言ってあげたい。
「どんなときでも自分は最高なんだ」と。
「魅力が分からない企業なんてこっちから願い下げだ!」と。

就活生が企業に「選んで頂く」のではない。就活生が「どこで働きたいか吟味する」のだ。
全ての就活生にはぜひ「これまでの人生に誇りを持って」就活してほしい。ありのままの自分をさらけ出すのを、どうか怖がらないでほしい。
心にまでリクルートスーツを着る必要はないのだから。