やりたいことを実現している私は輝いている。
小さい頃から両親にいろんな体験をさせてもらった方だと思う。
習い事はやりたくないこともやったけれど、やりたいと言ったものも全てやらせてくれた。
大好きなミュージカルも当たり前のように連れて行ってくれて、時には歌舞伎、お笑い、さまざまな舞台を見た。
私なら就活もうまくいく。でも、夢を叶えることはできそうになかった
エンタメの世界が大好きだった私は、将来の就職を見据えてマスコミについて学べる大学に入学することとなる。
大学に入ってからはさらに視野が広がって、田舎の狭い空間で生きてきた私には眩しいくらいの個性がたくさん詰まった友達に囲まれ、自分自身もチアダンス部での活動やテレビ局でのアルバイトなど、毎日絵に描いたようなキラキラした充実した日々を送っていたように思う。
だからこそ就活もうまくいくと思っていた。
やりたかったことを実現させる、そのために努力してきた私なら大丈夫と思っていた。
でも、高望みしすぎたのかもしれない。世の中にはもっとすごい人はもちろんたくさんいて、最終面接や一歩手前まではいくことができても、内定がもらえない。
自分に何が足りないのかもわからず、ほとんどの子が内定を取っている8月になっても、夢を叶えることはできそうになかった。
私は一体何がしたいんだろう。夢ってなんだろう。
どう生きることが自分にとって正解なんだろう。
たくさん考えたけれど、短期間で答えは出そうになかった。
ここまで自分の力だけで就活に臨んでいた私は、友達に相談して、初めて大人の力を頼ることを決めた。
一旦就職したが「やりたくないこと」をする日々に何か物足りなかった
「今、未来を決めなくても良いんだよ」
土日にも関わらず、大学の就職センターで親切に話を聞いてくれた先生は、そう私に言った。その言葉が心にスッと入ってきた気がした。
就職だけが全てではなく、一旦就職して、社会人としてでも働きながら未来を切り開く方法はたくさんあるんだよと教えてくれた。
なぜ自分が今までこのことに気づかなかったのか、自分だけの狭い考えで今までを過ごしてきたことを後悔した。
描いた未来とは全く違う職業に就職した私だったが、そこでの日々は後悔していない。
いわゆるホワイト企業に就職し、悩むことはもちろんあったけれど、良い同僚に囲まれ、社会人としての基本を学んだ。
後悔していないとは言っても、そこでの4年間の自分はとても暗い人間だったと感じる。言い方は悪いが、何も目的を持たず、1日のほとんどを「やりたくないこと」をして過ごしていたからだ。
休日のために働き、休日はいつもと同じ家族や友達と過ごす、それが幸せに感じる人もいるし、そう感じる日もあったけれど、私にとっては何かが物足りなくて、心が満たされたことはなかった。
社会人になり5年目でようやく、自分の希望していた業界に転職することができた。
周りの子は結婚や出産ラッシュ。その人生もとても幸せそうだと思う。
それでもやりたいことを実現できている今の私も、とても幸せだと思う。
キラキラと「やりたいことをやっている自分」でいることが私の幸せ
未来が不安になることはある。過去に戻りたいと思っても、ここはドラえもんのいる世界じゃないから、戻ることはできない。今、この瞬間よりも若い時間もない。
でも、この先の未来が悔いのない人生となるようにすることはできる。
コロナ禍でできることが限られている世界だけれど、今自分で未来を切り開いた私は、自分で自分をかっこいいなと思っているし、思い込むようにもしている。
そしていつか死ぬ時には「あー、人生楽しかった!」そう言って死にたい。
だからこそまだ私は、キラキラ輝くためにやりたいことを突き詰めていきたい。
「就職」「仕事」それだけが人生の全てではない。
幸せの作り方はそれぞれで、何を幸せと思うかは自由。
私は「やりたいことをやっている自分」を幸せだと感じる人間だったのだ。
きっとこれからも「やりたいこと」は膨らんでいく。
人生は長い。だからこそ常に幸せな自分でいられるように、努力していきたい。そう思っている。