背が高くて、優しい目で笑うあなたへ。
出さない前提であなたに手紙を書きます。

あの日、会わなければよかったと思ってる。
あなたが、私の心に入ってきて、寄り掛かったらあなたはいなくて、私は崖から落ちました。
辛うじて生きてるけど、怪我してるから動けずに、今も、そこにいます。

酷い言葉だけが心に残ればいいのに。幸せだった時間ばかりが心に蘇る

私、ずっと忘れられない人がいたんだよね。
その人以外を心から愛せなくて、ずっと苦しかった。
あなたに出会って、やっと闇から抜け出せると思った。
だから寄りかかったの。

それほど、私の心はあなたに持っていかれちゃった。
何も疑わなかった。
あなたとの2週間。夢を見ていたのかな。本当に眠って見ていたのかもしれない。幸せだった時間ばかりが心に蘇ってくる。
最後に酷い言葉でたくさん殴ってきたじゃん。その言葉だけが心に残ればいいのに、幸せな記憶が消えない。幸せな記憶たちが笑顔で殴ってくる。その所為で前に進めない。

あれから、私は結構クズみたいになっちゃってさ。
あなたを忘れて前向きになるために、二日酔いになるほど飲み明かしたり、アプリで適当に男探ししたり、出会った人と浅く繋がったり。

Twitterで同じ悩みを抱える人の言葉を見て、少し救われたりもしたけど、なかなか治りの悪い傷ってことに気付いた。何も満たされないの分かってるのにね。
心がずっとあなたの笑顔を見てる。虚像なのに。分かってるのに。

早く消したいのに。脳がなかなかあなたの存在を忘れさせてくれない

あの時、嬉しくて、あなたに見せた私の姿は本当の私だったかどうかも分からない。
自分にもあなたにも向き合えなかったのかもしれないし、あなたもあなた自身と私に向き合えてなかったのかもね。
お互い浮かれててお互いバカだったんだ。似た者同士、なんて言ってほしくなかった。似た者同士だから、私は好きになったのに。

もしまた一緒になれたらって、バカな妄想しちゃうんだよ。
そんなの現実にならないの知ってるし、だめな私を繰り返すだけなのにね。バカだよね。
妄想ってさ、理性とは関係なしに溢れ出すじゃん、次から次へと。
脳がなかなかあなたの存在を忘れさせてくれない。早く消したい。

モノは捨てたのに。記憶が片付いてない。
一発叩いて「この野郎」って言いたい気持ちと、あなたに抱きしめられてあなたの胸で泣いて「愛してる」って伝えたい気持ちと、いるんだよね。
私の気持ちはあなたに迷惑だし、私にも迷惑だよ。

仕事の一息でコーヒーを口にする時も、あなたが現れる

失恋するたび、今までも乗り越えられたんだから、大丈夫って自分に言ってるのに、全然大丈夫じゃないなぁ。
朝起きたらいちばんにあなたを想ってるし、仕事の一息でコーヒーを口にする時もあなたが現れる。
その度に、あーまた思い出しちゃったなーってそんな自分が嫌い。

時間かかるなぁ。
物理的に遠くに行くように、遠くに行けたらな。
離れていったんなら、ちゃんと離れてくれないの?

素直にありがとうって言えなくてごめんね。ありがとうなんて一生思わないよ。可愛くないから、私。
いつまでここにいるんだろ。早く歩きたい。
出会いたくなかった。なのに、愛してる。
忘れるその日まで、
愛してます。さよなら。