今の会社を決めるときの実習での帰りに、駅近くのかき氷屋さんへ。現在は、閉店してしまいましたが、その時は、母と行って王道のいちごを食べたのですが、とても甘くて少し大人な味で美味しかった。
その帰り、「絶対決めてやる」と心に誓い、見事に合格。かき氷が私に少しだけ心の勇気をくれました。

今思い出すと食べたくなるのは、みんなで食べた愛情が詰まった給食

私は、学生時代、学校でみんなと楽しく食べるのが好きでした。毎日、献立をみて好きなメニューが出るととてもラッキーな気持ちになります。特にカレーや揚げパン、チーズが入っているお魚の焼いたメニューなど食べるとその食べ物の素材がとても美味しいし幸せな味付けで「美味しい。幸せ」という言葉が教室内に広がって、どれもみんなが笑顔になった記憶があります。

食は、栄養士さんや調理員さんの愛情の味が詰まっているなと給食の時間のたびに思っていました。だから、今、思い出すと食べたくなる味になりました。

ある日、那須に家族で行った時のこと、私たちが立ち合った遊園地の売店で食べたアイスが今でも思い出して食べたくなります。
そのアイスは、濃厚でクリーミーで美味しかったです。その日のホテルのバイキングで気に入ったのは、やっぱりお肉で、ローストビーフが口の中にふわっと広がってすっと溶けていく感じが最高でした。

次の日の朝のイチオシだったのは、カリッと香ばしいパンが色々な食材に合っていてバターを塗るとさらに美味しくて高級な味がしました。また那須に行きたくなる素敵な忘れられない味になりました。

初恋相手を誘った最後の朝ご飯も、忘れられない「味」と思い出に

去年、私が通っていた寄宿舎で卒業最後の朝ごはんの時、寄宿舎の先生の後押しで普段は、別々で食べる。だめもとで初恋の相手の男性教師に「一緒に食べていただけませんか」と誘ったら「いいよ」と優しくすんなりオーケー。

高一のとき同じ教室でとなり同士で食べるという経験があったが、久しぶりに違う形で再現したのです。とても嬉しくてもっと喜びたかった。でも、我慢しました。だって無理して付き合ってもらったから。そんな朝ごはんのメニューは、がっつり肉団子と味噌汁、ご飯、野菜サラダでした。私は、ながら食べは難しいので必死でした。イケメンの相手に夢中で味は、覚えていませんが……。

コロナ禍で最近は、なくなってしまったみんな大好きなお祭り。地元で毎年やっているお祭りで最初、小さい頃に出会って今でも忘れられないのが、じゃがバターや綿飴。じゃがバターは、バターがとろけてじゃがいもがホクホクして幸せで綿飴に関しては、甘くてふわふわを食べるたびにザラメが溶けていく感じが、たまらなく好きになってしまいました。

そして、その忘れられない味に最近会えていないので、また再会したら思い切り食べ尽くそうと思う今日この頃です。

味覚の可能性は無限大。「美味しい」を感じたとはとびきりの笑顔を

忘れられない味というのは、誰もが一度、過去の出来事を振り返るように口の中でも感じた味達と自分達の思い出のメモリーを思い出すことだと少なくとも私は、思っています。
忘れられない味を思い出すとその時の背景や家族、友人の笑顔が鮮明に残っているのだなと改めて思います。

どんなに時代が変わっても自分自身の味に関しての想いだけは誰にも負けません。
それから、味覚の可能性は、無限大で人間が本当に美味しい食べ物にありつけたときとびっきりのスマイルをすれば良い。それが、忘れられない思い出の味にいつかつながるから私はそれを信じます。