私の彼はバツイチ子持ち。どんなに愛し合っていても世間の目は冷たい

2022年、私は家族をつくりたい。いや、正確に言うと今お付き合いしている人と家族になりたい。
私も彼も結婚と言う同じ将来を見つめている。それでは話が早いと思うのはあまりに安直だ。

彼は8歳年上のバツイチ子持ちで、2児の父親なのだ。2人がどんなに愛していたって、世間の見る目は冷たいものだ。初婚の私は、友達に話してもみんな否定的で「バツイチ男なんて絶対訳あり」「選べる立場なのにどうしてわざわざ苦労すると分かっている道を選ぶの?」などと好き勝手に言われる始末だ。

もちろん、心配してくれているのはよく分かる。私もただの外野だったら間違いなく同じことを言っていただろう。でも当事者の私は否定される度に誰からも祝福されないことに落ち込んでしまう。親になんて「バツイチと結婚するなら縁を切る」とまで言われた。結婚は2人だけのものではないとつくづく痛感させられ、希望の光が遮られる。

養育費や将来の相続など問題が山積みで、事実婚を視野に入れることに

適当な人と知り合って、恋愛ごっこみたいなことをして、みんなから認められて結婚する。当たり前に子どもが産まれて普通の家族になる。そういう人生も幸せなんだろうなと思う。
今から軌道修正だってできなくはない。むしろそっちを選んだ方が苦労は少なく、お金に困ることもない賢い生き方なんだろうと思う。
でも、いつか間違いなく後悔をすると思う。あの時の選択を間違えたと思う人生を歩みたくないのだ。だから私はバツイチの彼と一緒にいることを決めた。彼と絶対家族になるのだ。

ただ、結婚は家と家の結び付きなので反対されている以上強引にするのは抵抗があるし、養育費や将来の相続の問題など、信じられないほど問題は山積みだ。なのでとりあえず私たちは事実婚を視野に入れることにした。
ちなみに、私の実の家族は大変仲が悪く、日々いがみ合っている状態で家庭崩壊を起こしている。まさに血の繋がりがある他人だ。本物の家族なのにだ。
なので私個人的には家族に対する執着はあるものの、入籍に関するこだわりはあまりない。それこそ夫婦は他人だけど、私たちなら本物の家族になれると信じている。

2人が納得していれば、事実婚が後ろ向きな選択ではないと思う

夫婦別姓や事実婚が浸透しつつある中、まだまだ世間の風当たりが厳しいことも実感する。2人だけならまだしも、子どもができたら尚更難しくなるだろう。だとしても、周囲の反応が冷ややかなものでも、社会制度に打ちのめされることがあったとしても、お互いを尊重し合い、向き合い続けることを恐れなければ2人は立派な家族になれないだろうか。
幸せな家庭を築くことに世間の目を気にする必要はないのだ。2人が納得していればそれで良い。
入籍してもしなくても、境遇によって気持ちも考えも変わるし、関係性に変化が現れる。絆が深まることもあれば、逆に溝ができることもある。普通の結婚を、と言われることも多いが、入籍しないことが決して後ろ向きな選択ではないと思う。入籍しようがしまいが結局は同じことなのだ。

それにしても、バツイチ子持ちとの恋愛がこんなにも大変で幸せなものだと半年前の私は知るよしもなかったと思い返す。
愛情深く優しい彼は私のことも子ども達のことも同じように愛してくれている。子どもに対してはたまに嫉妬してしまうけど、段々受け入れられるようになるだろうか。
何かを得るには何かを犠牲にしなければならないとよく言うけど、私への代償はなんだろう。1人になると過る不安を抱えながら、今度彼に会ったらこの不安を打ち明けようと決めた。
私たちにはきっと困難が付いて回る。それでも幸せになるために、ひとつひとつと闘わなくてはならない。2022年、どうやら忙しくなりそうだ。