子供の頃、密かな憧れがあった。
それは、誕生日パーティーをすることだ。
2022年私の宣言、シンガーソングライターである私は、2022年、自分の誕生日パーティーという名の生誕祭を開催する予定だ。

アニメで誕生日パーティを見て、当たり前だと思っていたけど現実は…

ドラマやアニメでキャラクターたちが誕生日パーティーをやっているのを見て、それが当たり前だと思っていた。
誕生日の子の家に友達が集まって、お祝いをする。美味しそうなご飯を食べ、ケーキも食べ、楽しい一時を過ごす。

しかし、現実は、誕生日パーティーなど殆ど聞いたことがない。大抵は、あったとしても家族が集まったパーティーで終わりではないだろうか。
友達が来る場合様々な大人の事情が関わってくるということを、私は大人になってから知った。

今考えれば、友達を呼んでパーティーということは難しい。それを子供の頃の私は簡単に考えてしまっていたのだ。
子供ながらの憧れだったと思う。大人の事情を考えず、自分の都合ばかり考えていた子供時代。今も自分の都合ばかり考えているかもしれないが、子供の頃は、特に自分中心に過ごしていた気がする。

大人になって周囲のことを考えなければならなくなった。
その結果、子供の頃の憧れは、単なる憧れのままで終わった。気持ちが大人になった。

どんなに仲が良くても誕生日パーティーは行わない。それが普通だった

大学時代、少しだけ大人になった私は、毎年仲の良い友達と誕生日の時プレゼント交換をした。毎年友達の誕生日前にお店に行き、プレゼント選びをしていた。
ある時は、パスケース。ある時は、アクセサリー。毎年異なる物を渡したし、私ももらった。
しかし、どんなに仲良くても、誕生日パーティーのようなものは行わなかった。
昼休み食堂でご飯を食べる時に手紙を添え、「お誕生日おめでとう」と言いながらプレゼントを渡した。

それが私たちの誕生日の当たり前の光景。
側から見てもきっと、普通の光景だろう。

社会に出てから、私は職場の私より年上の人に、「お誕生日おめでとうございます」と伝えた。その時、「全然お祝いごとじゃない」と言われてしまった。
人によって、誕生日はお祝いことではない。
歳を重ねるに連れ、老いを感じるから嫌だと言う人もいる。
しかし、私は、そうは思いたくない。自分が生まれた日、自分にとっての最大の記念日、自分の誕生日をしっかりお祝いしたい。大好きな人たちと一緒に過ごしたい。

念願の「私の生誕祭」を開催。大好きなみんなと祝えることを願って

それがネットの中であっても。
ここ数年、動画配信アプリでの配信を通して、リスナーさんにお祝いしてもらった。
一人暮らしの自宅で誕生日に配信をし、リスナーさんに「誕生日おめでとう!」と言っていただいた。
今までは誕生日だからといって何かするわけではない。いつも通りお喋り配信していつも通り終わる。
だからこそ、今年は何かをしたい。

生誕祭の話は2年前からあったが、コロナの関係で踏みとどまってしまった。
「生誕祭やらないの?」と応援してくださる方々には言われていたが、情勢上厳しい部分が多かった。
どこでやるのか?時間帯は?来場人数の上限はどうするのか?コロナ対策は?など問題は山積み。

特に私を応援してくださる方々は、関東に住んでいない方も多い。開催するならば、交通機関を使って来なければならない。
それもまた感染のリスクがある。

幸いなことに、一昨年の末から配信もやっている箱とのご縁があった。そこで私は定期的にシンガーソングライターとしてライブ活動をしている。
最悪配信のみで生誕祭を開催することができる。

今年は、私の生誕祭を開催する。大好きなみんなと私の誕生日をお祝いするのだ。
無事開催されますように願うばかりだ。