「宣誓、2022年、私は日記を書き続けることを誓います!」
Amazonで買った日記帳とペンを手に持ち、私は椅子の上に立って心の中で宣言する。
「お姉ちゃん、何やってんの?」
横にいた妹のツッコミが飛んできた。
「前言ってた日記、書いてみることにしてん!」
どうして日記を書こうと思ったかというと……。
キュルキュルキュル……。
時を2021年に戻してみよう。

一次審査の次に進めない創作活動。自分の実力を痛感して落ち込んだ

昨年掲載していただいた、自分の「2021年私の宣言」のエッセイ(2点)を振り返ってみる。
「私の生活、乗っ取られてるやん!スマホから時間を守るため、私は格闘している」
「この気持ちは罪滅ぼしなのか。それでも私は子どもが笑顔になる作品を作りたい」
……ふむふむ。スマホを見る時間を減らそう!
児童文庫の創作を頑張る!という2つの目標だね。
まあ、自分にしたら頑張ったほうじゃないかな。

児童文庫の賞で一次審査でもいいから通過したい!という目標は、運もあってか、おかげさまで達成することはできた。
だが、それ以降の二次審査や三次審査通過までは到底無理だった。
当たり前だが、周りと自分の実力の差を痛感して落ち込んだ。頑張らなくちゃ!と思うけど、創作活動が空回りしてしまうこともあった。
仕事のストレスと重なって体調を崩して入院するということもあって、おいっ、私大丈夫か!?と自分にツッコミを入れた2021年であった。
自己肯定感が低かったのかもしれない。
心が元気でないと、体も元気で頑張れない。
自分を追い込みすぎるのもよくないけど、頑張らないといけないのに。
自分は不器用でバランスを取るのが下手くそだったのである。

日記を書き始めたら、順調に続けられているうえに高まってきた幸福感

そこで日記の登場である。
日記は心を元気にしてくれるらしいのだ。
私は三日坊主でなかなか今まで続けられなかったから、ゆるく続けられそうな日記帳を選んだ。
そしてモチベーションを上げるためにお気に入りのカラーペンやシールも準備して。
続けることが大切だから、毎日書くのがしんどい人は思いついた日に、ポツポツ書いていく「きまぐれ日記」というのもあるらしい。
私は色々迷って、口コミレビューの高かった『自己肯定感ダイアリー運命を変える日記』という日記帳を購入してみた。
自己啓発系だな。さて本当に自己肯定感は上がるのか? 疑ってかかっていた私も、騙されたと思ってやってみようと、ぺらぺらとページをめくって、早速、日記を書き進めてみた。
すると、三日坊主の私も3日を超えて1週間も超えて、今までずっと書き続けることができた。
そして、何よりも楽しいし、それまで単調に見えていた毎日もすごく実は充実していることが分かった。

1月10日、いつもより早起きできた。えらい!
1月11日、今日は外が暖かかったから新調したコートを着て散歩♪
1月12日、仕事の休憩時間に1階のカフェで飲んだホットチャイおいしかった〜。シナモンの香り、癒される〜。

ほかにも読書記録や、今月のチャレンジなど、日記帳にたくさん仕掛けがあって、今日もよく頑張った!と、気づけば自然と自分を褒めて労わることができてきたように思える。
 そして、あー、今日も楽しかったと寝る前に日記を書いて幸福感を味わえている。
やるじゃん、日記!

「今日も楽しかったね、ハム太郎」
昔見たハム太郎のアニメでロコちゃんが言っていたセリフをふと思い出す。
今日も楽しかったね、柴太郎。
私は飼い犬に言い聞かせるように日記をぱたんと閉じて、眠りにつく。