私はいわゆるオタクだと自覚している。漫画やゲームを好み、推しの出演作品を観に行き、ファンアートを描いている。
けれど社会人になった現在、それが揺らいできている。
物、お金、時間。推しを応援したいのに、悩ましい問題
まず、私の推し活ルールは、グッズをできるだけ買わないことだ。できるだけ、としているのは好きなジャンルが小規模だとグッズが二度と手に入らなかったりもするので、そんなときは例外的にグッズを購入しているからである。
昔はグッズをあれこれ購入していたが、物に埋まってしまいそうな生活環境に耐えかね断捨離を決行した。今ではグッズに限らず、物を買うこと自体を減らしている。
そんなわけで私はグッズではなく、観劇やイベントなど体験型のものにお金をかけようと心に決めたのだった。
しかし、グッズを減らす代わりにもっと時間を取って舞台を観に行こうと思うのだが公演数は限られているし、休みもそんなには取れない。イベントの告知タイミングによっては休みの申請が間に合わないことも多い。そうなるとおのずと費やす金額が減ってくる。
世の中には推しに多くのお金と時間をかけている人が数多くいるわけで、そんな人達をSNSで垣間見ては、私は本当に推しを応援していると言えるのだろうか、という疑問も持つことが多くなった。
お金は私が生きるだけでなく、心置きなく推し活をするために重要
別に費やした金額で、応援しているかどうかが決まるわけではないことは分かっている。
けれど、自分で働くようになってから、生きていくうえで収入がどれほど大切なのか身をもって感じるようになった。推しには美味しいものを食べて睡眠をしっかりとって、健やかに暮らしてほしい。もういっそ私がATMになりたい。推しにお金を使いたい。
ただ一方で、私の収入を考えると現在の使用金額は少ないながらも適正であることは間違いない。つまり、使いたい金額に対して私の収入も自由になる時間も、圧倒的に足りていないということだ。
もっと稼ぎたい。けれど体力がそれほどないので働きすぎると疲れ果てて自分の健康を損なってしまう。これ以上推しに費やす時間は減らしたくない……。
そんなジレンマを抱えて今日も生活している。口座の残高が減るのも嫌だが、増えたら増えたで推しに費やせていないことに凹むなんて日が来るとは思わなかった。
お金は私が生きるだけでなく、心置きなく推し活をするために重要なものなのだ。お金があれば稼ぐための労働に時間を取られることもないのだから。
目指すは老後まで末永くオタク。お金に関する勉強を始めた
そんな悩みもあって、最近はお金に関する勉強を始めた。家計改善や簿記、投資についてなど本を読んだり講座を受講したりして知識をつけようと試みている。できれば私ではなくお金に働いてもらいたい。
目指すは老後まで末永くオタクでい続けられる、金銭的・時間的余裕を手に入れることである。時間もお金も両方手に入れたい、そんなことは夢物語かもしれないが労働環境も多様化が進んできている今なら、やり方によっては達成できるかもしれない。
だから自分にぴったりのお金との付き合い方をこれからも模索していくつもりだ。