自分は昨年の下半期に会社を退職し、現在絶賛転職活動中の身だ。
なんとか一次面接までは行くけど、最終面接までは進まない。
それを繰り返すこと約数ヶ月。半分自虐も込めて自分自身につけたあだ名が「万年面接落ち太郎」。

実家ぐらしには実家ぐらしの悩みがある。私は幼なじみに頼ることにした

実家暮らしで、失業保険を貰ってはいるものの、期限もそろそろ近づいてきている。日本の中では半年経つと就職も厳しくなると聞いたので、そろそろ決めたい今日この頃、と思いつつ、端から落ちていくのでさすがの落ち太郎のメンタルも新年早々にひびが入ってきた。

このまま自分が受かる会社なんてないのでは?自分って本当に必要な存在なんだろうか?実家暮らしで衣食に困らない無職生活を送っているからこその、親への申し訳なさ等々……何が悲しいのかもわからなくなり、夜中に泣く日々。
実家暮らしの、少なくとも食住に困らない無職生活の人間が何を甘えたことを言っているんだ、と思われても当然なのだが、実家暮らしには実家暮らしなりに思うこともあるのだ。

親が一緒にいて近くにいるからこそ、話せない自分の心の中の部分を抱えこみ、いっぱいいっぱいになってしまい、いっそ誰かに話して聞いてもらおうか、と思った。
そこで私が頼ったのは、産まれて間もない時から一緒に遊んでいた幼なじみだった。

「絶対大丈夫、私が保証する」。不安を聞いた彼女が伝えてくれた言葉

彼女にラインで連絡を取ると、翌日の朝に返事が返ってきた。
そこには、返信が遅れたお詫びと「大丈夫?電話する?話聞くよ」という言葉。
自分はとある事があってから電話が苦手な人間なので、普段なら友人でも電話することは少ないのだが、即レスで「いいの?お願いします」と返事をした。彼女は「じゃぁ、私からかけるね」と、すぐに電話で話を聞いてくれた。
コロナの影響もあって、ご飯に行く話もつぶれたりして、声を聞くのも半年以上なく、なんだか彼女の声を聞いただけで安心して私は泣いてしまった。

彼女は、私の思っていることや現状の話を何も言わずに聞いてくれた。そして、まず「頑張っている、偉いよ」と言った。

続いて「私はあなたのいいところを沢山知っている、あなたがどれだけいい人なのかも知っているから自信を持ってほしい。だから、自分のことを必要ないなんて思わないで欲しいし、私はあなたがただいてくれるだけで本当によかったと思っている」と言ってくれた。
そして、職が決まらない不安のあることに対して、「私自身、1年半派遣やアルバイトで生活していた時期もある。親が嫌な顔をするとかもあるけれど、決まらなければ派遣やアルバイトで、自分のしてみたいことをゆっくり探してみてもいいと思う。今すごくつらいと思うけれど、それも通過点の内。人生振り返ったときにあんなこともあった、って思えるようなもの。だから、絶対に上向きになる、前を向いてほしい。絶対大丈夫、私が保証してあげる」と言ってくれた。

出会えてよかったと思える数少ない一人。彼女の言葉に救われた

正直、彼女が何かの教祖様だったらそこに入信しているレベルに神々しい救いの手が現われ(この場合は"声"だが)、実際にどん底レベルまで暗かった気持ちはその言葉でかなり救われた。そして、働き方も彼女の言葉で視野が広がり、なんだか心がスッと軽くなったのだ。

ちなみに、話を聞いてくれた彼女自身は、年内で現職を退職するか悩んでいるらしい。1年程海外生活をしていた経験もあるので、また来年あたりに海外生活してみてもいいかなーと明るく話していた。

非番の貴重な休みの、しかも、朝の時間から暗くなるような話を辛抱強く聞いてくれた彼女に連絡を取ってよかったと思っている。彼女には、本当に感謝しているし、一生頭が上がらない。人生で出会えてよかったと思える人は数少ないと思うけれど、私にとって彼女は間違いなくその1人だ。

今も自分と同じように転職活動をしている全ての皆様、不安もあるこのご時世、一緒に前向きに頑張って生きましょうという思いを込めて。