ひとりが好き。人に気を遣わず、自由気ままに行動できるから
私はひとりで行動するのが好きだ。
買い物したり、散歩したり、ミュージカルを観に行くこともある。周りの目は気にならない。ひとりで行動していると寂しそうに見えると知人に言われたこともあるが、それは違う考え方を持つ人だと思う。
友人や家族と一緒に過ごすことも、もちろん好きである。楽しさを分かち合える喜びもある。しかし、私はたまに気分転換にひとりでいたくなるのだ。
一人で買い物するときの良い点は、人に気を遣わず自由気ままに動けることだ。
例えば、本屋へ足を運び、自分の好みの本を見つける。その次は服屋で着回しのできる服を探す。最後はカフェで紅茶を飲み、ケーキを食べてゆっくりする。このように自分で計画を立てて行動できる。人を振り回すこともないし、振り回されることもない。相手に合わせて、行動する必要もない。なんて素晴らしいのだろう。
散歩は、川沿いの道を歩くのがお気に入りだ。春になれば暖かな日差しとともに桜の木やうぐいすなどの鳥を見ることができる。桜が散れば、青々とした新緑になり梅雨へと移行する。夏へ向けてじりじりと暑さが増す。秋には鮮やかな紅葉も見られ、冬になれば頬に風の冷たさが感じられる。
ひとりで散歩をすると、考えごとも悩みも吹き飛ぶように感じる。それに体を動かすのは大事だ。
息苦しさから自分を解放するため、ひとりで何かをしてみようと決めた
20代後半になり、行動する範囲も広がった。
ミュージカルは、好きな俳優がいるからと遠出して観に行く。席に座りゆったりとした気持ちで、幕が開くのを待つあの瞬間はとても好きだ。
少し周りを見渡してみれば、私以外にもひとりで来てる人は何人もいる。目をキラキラと輝かせている姿を目にすれば、来ている人全員が素晴らしい体験ができるということを実感する。ミュージカルの後は、遠出したついでに、ご当地の食べ物を食べ、観光などもしたりする。
しかし、最初からこのように行動できたかといわれるとそれは違う。
20代前半の頃は人の目が気になり、友達と一緒に買い物や旅行、イベントに行っていた。だが、私は行動を共にする時、相手に時折「疲れた?大丈夫?」と言ってしまう。そのせいで、気を遣いすぎてしんどくなる。私はなんでこんなに気を遣っているのだろうと疑問に思い、同時に息苦しさを感じた。
この後から、ひとりで何かをしてみようと決心した。
ひとり行動は、時に自信を与えてくれる。私は今日もひとりを楽しむ
私は生まれた時から関西圏に住んでおり、19歳の時、初めてひとりだけで東京行きの新幹線に乗った。
私は小さい頃、恥ずかしがり屋で何を喋ればいいのか迷ってしまい、結局無口になった。そして、ししまいを見れば一瞬で大泣きするような怖がりな子供だった。
石橋を叩きすぎるくらいの性格の私は、不安になりながらも電車のホームで、私の席はどこで何号車に乗ればいいのかと迷った。あの体験は、今考えればとても楽しい。
車掌さんの「東京に間もなく着く」というアナウンスで、私ひとりだけでも東京に行けるという自信がついた。これから何か起こるであろう旅への期待と緊張が入り混じった感情は、一生忘れることはないだろう。
無理強いはしないが、もし良ければひとりを体験してみてほしい。今は焼肉、カラオケ、旅行など様々な楽しみ方がある。その中から、一つ選んでみて行動するのもいいと思う。案外ひとりで何かをしてみることは、面白いことだと気付けるかもしれない。
勇気が出ない時は、家の近くを散歩したり、スーパーやコンビニに行くことも、ひとり行動の一歩であると考えたら楽しいと思う。
私は今日もひとり行動を楽しむ。私が年を取っておばあちゃんになっても、いきいきと、ひとりで行動することだろう。