仕事がうまくいかない時期に、人間性まで否定されたと感じてしまったとき、ふと学生時代に気を遣わずに笑い合えた友達がいたことを思い出した。
彼女は同じ学部で、たまに一緒になる授業があり、名前を知っているくらいの関係であった。
半年間、留学先で一緒にいた彼女に会うのを躊躇う理由は
彼女と仲良くなったきっかけは、留学の行き先が同じであったからだ。
不安だった留学を一緒に乗り切り、留学先で旅行をして、半年の間に思い出をたくさん作った。
今どうしているのかと気になり、彼女のFacebookを見てみると、私とのツーショットのアイコンから変わっておらず、嬉しくなった。
しかし、特に投稿はされておらずアカウントごと忘れ去られているのかと思い、勝手にブルーな気持ちになった。
彼女に会うのを躊躇う理由は、彼女から紹介されたアイドルグループをもう追いかけていないことだ。
社会人になってからは、多忙のあまりグループが出場するテレビ番組を見ることも叶わなくなり、最新情報が全然分からない。
まだ大学生だったとき、そのグループのライブのチケットを取るときに、一緒に行けるかどうかを彼女に声をかけたら、その日は行けないとあっさり返された。
後から確認すると、就活を頑張っていた時期だったらしく、申し訳ない気持ちになった。
彼女とは大学を卒業するまでに一度ごはんに行ったが、それっきり連絡できていなかった。
社会人になってからは、嫌われていたらどうしようと思うと、連絡ができなかった。
それでもこのまま疎遠になってしまうのは嫌だと思い、いつか連絡をしようと決意だけしてみたものの、タイミングを掴めないでいた。
プチ同窓会の開催の決定が最高のチャンスだと思って彼女に連絡をした
先月たまたま留学仲間のプチ同窓会が開かれるという連絡があった。
何年も音沙汰なしであった中での急な開催だったので、何事かと思ったが、教授の学会出席に合わせての開催だそうだ。
彼女は出席するのかなと気になり、それと同時に彼女に連絡する最高のチャンスだと思った。
早速友達の一覧から名前を検索し、彼女のアイコンを見つけた。
久しぶりに見た彼女のアイコンは、大人しくて清楚というイメージよりは、アウトドアで活発な様子が伝わってきた。
飾らない彼女が好きだったなと、ふと思った。
メッセージの返信も返ってこなければどうしようという一抹の不安があったが、元気?と思い切って送ってみた。
3分も経たないうちに、返信があって心底ほっとした。
結局同窓会には参加しないとのことであったが、まだ地元を離れていないことは分かった。
そしてゴールデンウィークまで会えないので、休みが確定したらもう一度声をかけると宣言した。
またいつの日かあの頃のように彼女と笑い合いたい
もしかしたら結婚して子どももいるかもしれない。
現時点で報告をもらっていないということは、そこまでの関係だと思われているのかもしれない。
大学生のころと何も変わってない私は、まだ彼女と仲良くできると信じているが、ライフステージがもし違っていれば、ゴールデンウィークに会うことも叶わないかもしれない。
コロナ禍になって会いたい人に会えないことのもどかしさを感じるようになった。
彼女とは留学中のように楽しく笑い合いたい。