春になると髪を切りたくなる。今回も数日後には伸ばしたくなった

だんだんと暖かくなり、薄着で過ごせる日が増えてきた。私は鎖骨くらいまでの髪を整えてもらおうと美容院へ出掛けた。
美容師さんに相談しているうちに、ショートボブで切ってもらおうと決めた。
来月出産を控えている私は、産後いつ美容院に行けるのか?お風呂上がりのドライヤーの時間や毎朝の髪の手入れなど赤ちゃんがいる状態で出来るのか?と心配だったので、いい感じにさっぱりと短く切ってもらえて嬉しい。

帰宅すると家族には中学生高校生のようだと言われ、数日後にはもう結びたくなってきてムズムズしてきた。結局短くなったところでドライヤーの時間はあまり変わらず、朝の寝ぐせ直しも相変わらず必要だ。見本として見せたお姉さんの写真の様に可愛くセット出来ない。そんなに器用でない私はやっぱり結べる長さの髪が欲しくなった。

私は春になると髪を切りたくなるようで、こんなムズムズを何回か経験していることを思い出した。

小学生の頃、同級生の可愛い子がショートにしたことに影響され、私もショートにしてみたが、その子のようにはいかなかった。その時期の写真が卒業アルバムに収められ、後悔した。
高校生の頃には大好きな歌手がぱっつん前髪でお人形さんのような水平なボブだったため、私も憧れてオーダーしてみたが、自分だと似合わずこけしのようになってしまった。それもまた卒業アルバムに収められ後悔をした。
普段気の小さい私だが、新学期の春は少し気が大きくなってしまい、いつもと違う選択をしたくなる。その結果、決断を誤る傾向らしい。
春という季節は新しいものが欲しくなり、冬の重たいコートを脱ぐように身軽になりたくなる季節だと思う。

昨年、前髪を伸ばすのに成功。髪形を通じてどうなりたいかを表したい

私の髪は毛量が多く、クセがある。毛質は固めで太めである。その為、髪をまとめている方がすっきりすると思う。憧れは前髪なしのセンターパートのさらさらボブだが、なかなか難しそうである。

28年生きてきて、昨年初めて前髪を伸ばすことに成功した。
それまでは童顔なので似合わないと決めつけていて、おでこを出すのがすごく苦手だったが、今では気に入っている。
パート先に私の憧れにぴったりのKちゃんがいた。その子と話している時に「前髪伸ばしてみたい!」と話していたら、Kちゃんも童顔が悩みでずっとその髪型にしていると聞いて伸ばしてみようという気になった。

前髪を伸ばしてしまえば巻かなくても良いし、カチューシャやターバンでおでこをだして髪をまとめるだけでもサマになるので、とても楽である。

きっとおでこを出すことに抵抗があったのは、可愛らしく見られたいとか幼く見られたいという願望もあったと思う。結婚をして妊娠をしていく中でどう見られたいのかという願望にも変化があったのだと思う。髪型を通して自分がどんな人にあこがれているか、何が好きか、どうなりたいかを表したいのだと思う。

ママになるから、何か変えたかったみたい。来春の自分の選択が楽しみだ

今回はきっと「ママになるから」と、今までの自分から何か変えたかったのだと思う。
お腹の子は男の子のため、可愛らしさよりもさわやかさを重視したかったのかもしれない。
だが、いざショートにしても童顔で幼い雰囲気なのは変えられず、髪型とはギャップがあると思う。
もちろんそれが似合うショートもあると思うが、なかなか難しい。産休中の今は家に居ることがとても多いので、放っておくと外に出掛ける時のようなウキウキ感やキラキラ感が欠如してしまう。そのため女性らしさや柔らかさ、可愛らしさをやっぱり求めているのだと思う。

なかなか夫と出かけることも多くはないので、夫は大体パジャマ姿の私を見ている。もともと外見についてはあまり気にしない夫だが、いつまでも可愛く思われていたい。メイクや服でもテンションは上げられるが、髪型もとても大切だ。
しばらくは髪を伸ばして理想を叶えて、それに満足したらひょっとしてベリーショートにしたくなるかもしれない。
ただのないものねだりかもしれないが、自分の持っているものも大切に、来年の春には私がどんな選択をするのか楽しみだ。だが今は早く髪が伸びてほしい。