今欲しいものは、自分の肩書きかもしれない。
大学卒業後、2回転職してそれぞれ異業種で働き、契約社員として働いている今、自分は一体何者だろうと常に思う。
教育関係の仕事で公務員として3年働き、次は不動産の経理事務を正社員で半年ほど、それから今に至る3年半はまた別の業界で事務の仕事を契約社員でしている。
その契約も来年に期限を迎える。
いくつかの仕事を経験しながら、現在モラトリアム中の私
果たして私は一体どこを目指しているのか。
大学では免許を取り、教師になるためだけに一生懸命頑張ってきた。でも働いてから適応障害や鬱で体調を崩し、思い切って違う世界で働いてみたくて、畑違いの不動産業へ。
そこからは、不動産用語や経理の勉強をして、独学で簿記3級の資格を取った。
ちなみに1回目の試験は不合格。全然時間が足りず、問題が最後まで解けなかった。会場で他の受験生が叩く電卓の速さに驚き、YouTubeで電卓の使い方を検索した覚えがある。
簿記とは何ぞや?から始まり、3級のテキストを読んでも素人の自分には分からないので初級のテキストから読み始めて、少しずつ本当に少しずつ自信をつけながら学習を進めていた。
そして、2回目でやっと合格できたのである。
その時は経理事務で食べていけたらいいなと思っていた。
でもその不動産の会社がブラックで、上司に暴力を振るわれてすぐ辞めてからは、果たして自分は経理の仕事を一生していくのかという疑問が生まれ、それを考える猶予期間として5年契約の契約社員として今、働いている。
モラトリアムである。
そして、初めにもお伝えしたが、もうすぐ契約が切れてしまう――。
コンプレックスを抱く私は、書籍の作者の経歴を読み込んでしまう
さて、私の肩書きは何だろう?
結婚していたら肩書きは主婦ですと言えるかもしれない。
独身でいろんな職種を転々としてきて、次どうしようか悩んでいる私は一体何者だろう。
私は自分にコンプレックスを持っているということもあって、よく書籍で作者の経歴などが書かれてあると、思わずじぃ〜と読み込んでしまう。
読んでいると、本当にいろんな方がいらっしゃって面白い。
なるほど、へえ〜、さすがスペシャリストと思うような、その道何十年のプロというような経歴の方には、恐れ多く尊敬を抱き、多方面でいろんなことをアグレッシブに挑戦されている方には、勇気をもらえた。
また自分と同じ心の病気で苦しんだ過去のある作者に対しては、自分だけじゃないんだと、親近感が持ててどこか安心し、これまた心強かった。
やりたいことを仕事にするのは贅沢?でも後悔はしたくない
きっと、今の自分には目標や夢がまだはっきりと定まっていないのだろう。
子どもたちが笑顔になる作品を書きたくて創作活動を頑張っているが、それだけで食べていけるような実力もない。
だから創作活動とは別に働いてお金を稼ぎながら、創作活動を続けられたらと考えている。
自分のやりたいことを仕事にするなんて贅沢なのかもしれない。
生活のために、生きていくために、仕事を選ばず、働いていかなければいけないのかもしれない。
ただ後悔はしたくない。
自分は一体何者になりたいのだろう?
別に仕事だけが肩書きじゃないのかもしれないし、趣味中心や家族中心の自分です!でもいいのかもしれない。
それにきっと、自分と同じように自分は何者なのか、自分の肩書きは何なのか、悩んでいる人も多くいるのかもしれない。
ぐるぐるぐる。頭を抱え込んで、今日も私は何者かになりたくて、肩書きを求めて、契約期限までのタイムリミットを必死に生きている。
肩書きなんて、肩書きなんて本当は必要ないのかもしれない。
私は私なんだ!とも思いながら。