「下のお子さんの枠、どうしようか?」
先日、上の子を保育園に送った時、突然園長先生から呼び止められた。
これは一体何の話かというと、下の子の保育園入園に際してあらかじめ入園枠を空けておくべきか、否かという話である。

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私の住む自治体は、保育園の入園に関してはポイント制となっており、家庭での保育が難しいとされると(例えば、両親が共働きかつ祖父母の援助を得られにくい家庭、片親家庭、生活保護を受けている家庭等)持ち点が高くなり、入園も有利になる。
我が家の上の子の場合、入園を希望していた時期が年度のど真ん中で既にどこの園もほとんど空きがなく、また住んでいる地域もいわゆる「待機児童」が多い場所で激戦。結局、校区内や近隣の希望する園にはことごとく落ち(何と8園落ちた!)、市役所の担当窓口に駆け込んだ結果、少し距離はあるもののまだ空きのあった現在通わせている園にたどり着いた次第である。
園長先生も、我々家族の入園までのドタバタを理解し、あたたかく迎えてくれ、何とか仕事復帰→その後、第二子を授かり出産を経て現在は再び育児休業に入っている。

先ほど、保育園入園はポイント制だと書いたが、兄弟がすでに保育園に通っている場合は加点があり、同じ園に入りやすくなる。
しかし、それも定員枠に空きがあるときに限られるので、こうやって年度初めに園側から下の子を入園させる意志があるか確認されるのだ。
我が家は下の子の誕生月も年度ど真ん中で、なかなか途中入園させづらい時期に当たる。やはり、キリの良い4月のタイミングが一番入園させやすいのはどこもマストな状況であると思うから、園長先生からのあらかじめの確認は至極真っ当なものだ。

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業種や職種によって育休期間は異なるだろうが、私の勤め先では原則「1年間」。
つまり、子どもが1歳になるタイミングで入れる保育園を探さなくてはならない。もしそれでも入園が難しいようであれば、1歳6ヶ月まで延長することも可能だが、それも入園に向けてアクションを起こしダメだった場合に限られる。
上の子と同じ園に入園させると考えれば、わりと苦労なくスムーズに事が進むのだろうが、上の子の時に入園に苦労し、現在遠くまで通わせている背景から、出来れば近くの園に空きが出来れば、兄弟で転園・入園させたいという思いもある。

迷った挙句、園長先生には「今年度の下の子の入園枠は(空けてもらわなくて)大丈夫です」と答えてしまった。
これできっと下の子がどこか他の園に途中入園出来る可能性もほぼなくなり、育休延長。来年度に向けて、再び気疲れの連続の保活戦争が始まることになる。

それに追い討ちをかけるように、たまたま目に入った、会社の同じく育休中の子のSNS投稿。
「保育園決まりました!職場の子たちと会うと早く仕事戻りたくなる〜」の文章と一緒に、他の職場メンバーとカフェる楽しそうな写真。

いいなあ、私だけ置いてけぼりだなあ。職場の人たち、私なんかいなくても大丈夫そうだなあ。

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自分だけ事が上手くいかず、会社から社会から切り離され、必要とされていない絶望感を今、勝手に感じている。
そう思えば、最近、家庭より自分の趣味ばかり優先する夫にもイライラしがちだし、保育園の送迎で他のママたちとすれ違う際に交わす些細な挨拶さえも、何故か人目が気になり疲れる。と言うか、下の子の育児でそもそも寝不足。
この「下の子保育園問題(?)」が発端の悩みが、負の力で心の中を侵食し、もやもやが溜まる日々が続いている。
そんなに深く考えなければいいのに、人生なるようになると割り切れればいいのに、それさえも今はエネルギー不足で出来そうにない。

果たして自分のこの選択は正しいのだろうか。少しでも状況を打開するために、仕事も変える必要があるのではないか。
色々と考えてしまうが、いつも最終的に結論が出せず、コチラで自分の思いを書き出すことで気持ちを楽にさせてもらっている。
今は何より、誰かに話を聞いてもらい、「分かる分かる、大丈夫だよ」と肯定してもらいたいと思うのは、贅沢だろうか。
人生はその時々で悩むべきことがいっぱいだな〜と、しみじみ思う。