先日のゴールデンウィークに、大学を卒業してから会えていなかった友人のA子に会った。
A子は『もし今あなたに会えたら』で会いたかった友人であるため、今回久しぶりに会えて、ひとえに嬉しかった。

A子は同じ学部だったが、仲良くなったきっかけは留学だった。
留学中はずっと一緒にいて、日本に帰国後も仲良くしていた。
しかし、就活のあたりでぎくしゃくしてしまい、大学4年生の春休みに会ったものの、それ以来会っていなかった。
ゴールデンウィークに会いたいという予約を入れたものの、実際に会えるとわかったときは、ワクワクした。
A子はお酒を飲まないので、まずはランチをしてから、カフェにでも行こうとラフに約束した。

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約束の日、A子が記憶と全く違う見た目になっていて気付けなかったら、どうしようという心配をしていた。
待ち合わせ場所には、私が先に着いた。
私が到着した数分後、手を振りながら、待ち合わせ場所にA子が現れた。
「お待たせ!全然変わらないね」
そう言ったA子も全く記憶と変わらず、会って数秒で気持ちが大学生に戻った。

話題は自然と最近の恋愛に移り、A子が先の人生を歩んでいるのではないかと心配していたが、それは杞憂に終わった。
大学生までは、誰とも付き合ったことがないと言っていたA子であったが、社会人になってから、複数人彼氏ができたと言っていた。
今は彼氏はいないが、マッチングアプリを始めたことで、出会いが広がったと言っていた。
彼氏がいないことを卑下する感じはなく、さも気にしていない風に、さっぱりと言っていたので、素直に素敵だなと思った。
仕事でも、私と同じタイミングの昨年度に異動しており、新しい部署で大変なことを共有し合った。
会社や業界が違っても、異動によって戸惑ったり、ストレスを感じたりということは共通で、妙な安心感を得た。

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ランチの後、ショッピングをして、カフェに行って解散した。
私が考えていたよりも、A子は変わっておらず、安心したと同時になぜだか嬉しさが込み上げた。
A子と久しぶりに連絡を取る前に、A子のアイコンからアクティブさを感じると思ったが、実際にアクティブに色んなことを経験していた。
キャンプやスキューバダイビング、そしてスカイダイビングにも行ってきたと言っていて、本当にアクティブな休日を過ごしていた。

そういえば、留学中に連休を使ってA子と旅行をしたときに、時間はかかるが、お金はかからない列車移動の旅を「おもしろそう!」とすぐにアイデアに乗ってくれた。
実際にその旅行は不便だったけれども、社会人になってから振り返ると、時間と体力に余裕のある学生時代にしかできない貴重な経験かつ、良い思い出ができ、とても印象に残っている。

変わらず新しいことにも積極的に挑戦し、楽しんでいるA子の様子を知って、自分も見習わなければと、背筋が伸びる思いだ。
次にA子と会えるのはいつになるかわからないけれども、また会ったときには、一瞬で大学生の心に戻るのだろうなと想像ができた。
長い間会えてなかったにも関わらず、会ってくれたA子に感謝し、これからも友人でいれたらいいなと思う。